ハイスクールD×D 黒龍伝説 X
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点の洗い出しをしたって言っていたからな。少しずつ賛同者を増やしていけば問題ないはずだ」
そこで一度切ってから言霊に乗せてちょっとした呪を込めておく。サービスしすぎだろうが、惚れた女と同一の存在が相手じゃねぇ。
『君の夢は間違いなんかじゃない』
これで今回みたいに迷うことは少なくなるだろう。これ以上は情が移りすぎるから手は貸せない。帰るチャンスが近づいているからな。あと一ヶ月程か。
光に飲み込まれそうになったアルジェントさんの足首を掴んで影の中に引きずり込む。
「無事なようだな」
「ほぇ?アナザーさん?」
「そうだ。今向こうに戻してやる。それからこれを持って行ってくれ」
アルジェントさんに渡すのは、グレモリー眷属とシトリー眷属の特訓メニューと個人的な手紙を置いておいた場所を記してあるノートだ。
「これは?」
「すまないが説明している時間はあまりない。次元の狭間が閉まってしまうからな。ここでお別れだ。イッセーを止めてやれ」
それだけを一方的に告げてイッセーの影から出るようにアルジェントさんを突き飛ばす。それからすぐに目的の影を探す。
「あった、グレートレッドの影だ」
影から影へと移動してグレートレッドの影へとたどり着く。あとはグレートレッドからオレの世界の繋がりが深い誰かの影へと移るだけだ。最も深い繋がりがある相手は、やはり妻だろう。魔力の波長をたどり、潜り込む。
「お帰りなさい」
オレが影を渡ってきたことに気づいたのか、妻が影に向かって話しかける。
「遅くなってすまない。ただいま、ソーナ」
影から出て抱きしめ合う。しばらくしてから離れて、オレが次元の歪みに飲み込まれてからのことを聞く。
「時間差があって助かったな。まさか六日しか経っていないとは」
「それでも、心配しました。他のみんなも、特に一緒に居た留流子が酷い有様です。出産から復帰したばかりであんなことが起こってしまいましたから」
「後で慰めに行ってくるさ。今は?」
「智流の世話をしています。それしかさせていません」
落ち込んでるなら仕方ないな。入学式前で忙しいが、産休を延長すればなんとかなるからな。
「ゆがみの原因は判明したのか?」
「いえ、未だに不明です。突発的すぎて観測も不十分でしたから」
「そうなるか。とりあえず報告書をまとめて上に上げるしかないか。最悪、他の場所でも発生するな。たまたま平行世界の過去に落ちたから無理やり帰ってこれたが、普通は帰ってこれないぞ」
「そうでしょうね。それで、その平行世界はどうでした?」
「オレだけが恐ろしく弱い世界だ。だから、鍛え方のメモと3年前のクーデターの件だけは?をつい
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