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ユキアンのネタ倉庫 ハイスクールD×D
ハイスクールD×D 黒龍伝説 X
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手を出して。手の甲の方に呪紋を刻むから。普段は見えないから安心して。体質を変化させるのも少しだから今の生活を維持するのを心がけて、異常があればすぐに言うように」

差し出された右手を握って、手の甲に素早く呪紋を刻み込む。それから再び自分に呪いをかけて呪紋を封印する。

「これで明日には馴染んでいるはずだ。急激な変化は身を滅ぼすことになるから体重とかをきっちり計っておくように」

「わかりました」

「とりあえずはこれで良いか。ああ、一応オレのチラシを渡しておく。何かあればこれで呼んでくれ」

チラシをみんなに配り、その日は解散となった。オレはこちらの世界のオレの影に潜り込み、この世界のオレの両親の様子を伺う。ああ、この人たちはこんな風に笑えたんだ。それを息子に見せれたんだ。オレはその事実に訳が分からない涙を流す。






「その程度しかできないのか、元士郎」

同じ名前なためにオレはこちらの世界のオレを元士郎と呼び、オレはアナザーと名乗っている。

「そう言われても、難しいぞこれ」

臨時教師として駒王学園に勤めながらこちらのシトリー眷属とグレモリー眷属を鍛えることになったのだが、こちらのオレ以外はオレの世界と変わらないのでメニューは簡単に組めたのだが、こちらのオレは恐ろしく弱くて付きっ切りで鍛える必要が出てきたのだ。

「ラインの本数が増えるということは可能性を広げるのと同義。最低でも100本を同時に自在に扱えなければ意味がない」

「100本とか無理だって」

「なら目の前で会長を失う覚悟をしろ。お前よりも遥かに強いオレが3度死にかけた未来が来るかもな」

どれも自業自得なんだけどな。それでもこれから半年でそれだけ大変なことが起きるのだ。

「それは」

「経験則。どう転がっても、ほとんどオレの世界と同じか類似した事件が起こるだろうな。それはもうひどい戦いになる。その中心にはいつもオレが立っていたからな。誰が死ぬことになるかなぁ」

「助けてくれねえのか?」

「いや、助けるよ。世界が変わろうが、同じ眷属で主なんだから。グレモリー眷属とも長い付き合いだ。だけどな、あまり付き合いを深くすることはできない。オレは向こうに妻子と眷属を残してきてるんだ。絶対に帰るけど、こちらの者を連れて帰ることはない。良いのか、オレが颯爽と助けても。吊り橋効果って結構きついぞ」

「それってつまり」

「全員落とす自信はあるぞ」

「ちっくしょうーーーー!!負けてたまるかーーー!!!!」

走り去る元士郎を見送り建物の陰に入ると同時に影に入り、遠くからオレのことを見ていたアザゼルの背後の影から這い出て聖魔剣エクスカリバーとアロンダイトを首に突きつける。

「覗きとは、あまり良い
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