提督、試験艦の力を見る
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に大和とマリアを連れた加賀が入室してきた。
「提督聞いてよ!この子が私より自分の方が強いって言うのよ!」
「私はそうは言ってません!直ぐに追いついて貴方より先に行くと言ったんです!」
「提督の前だからって言葉を変えるなんてずるいわよ!大和撫子として恥ずかしくないの!?」
「捻じ曲げてるのは貴方じゃないですか!!」
「……という事です」
呆れて溜息を漏らしながら加賀が提督に視線でこういった。
"この馬鹿二人、粛清していいですか"と。すかさず提督は視線で
"う〜ん、ちょっち待ってね"と返す。
「はいはい、マリアさんも大和も落ち着いて。特にマリアさん、貴方は先輩なんだから冷静にね?淑女なんだからさ」
「そ、そうね。大声出すなんてはしたないわよね…ごめんなさい提督」
解れば宜しいと笑う提督に大和は驚きの視線を向けていた。少なからず中将から提督の事を聞いていた大和だがあのビスマルクが此処まであっさりと鎮められる事に驚いていた。
「まず二人とも、二人とも日本とドイツを代表する戦艦なんだからそういう実感を持とうね?それに二人のどっちが強いというのを決めるのは難しいよ」
「へっ?なんで?」
「まず性能の違いだね、マリアさんは駆逐艦や高速艦と共に行動して作戦を遂行するのが得意でしょ。それに比べて大和は長距離砲撃などの圧倒的な火力自慢。互いに別々な所に長所があるから比べてどっちが強いというのは決めにくいだよ」
そういわれた二人は納得しながらも自分の長所を褒められて少し照れていた、加賀は提督の話術に感心しつつ静かに待機していた。
「兎に角二人は仲良くね?マリアさんはそろそろ第二改装が受けられるんだから大和に出番とか譲ってあげてね?」
「わかったわ提督!大和御免なさいね、ちょっと勝手に怒っちゃったリしちゃって」
「い、いいえ私も悪いですし」
そう言いながら二人は執務室を出て行った。加賀に視線を向けると少し不満げな表情を浮かべていた。
「何か不満かい?」
「少し優しすぎたじゃない?それが提督の良い所というのは理解してますが、与える罰はもっとしっかり与えた方が……」
「フフフッそうだね。大きなミスでもしたら雷落とすさ、君にふざけた事を言った陸軍の時みたいにね」
「それを言われたら引っ込むしかないわ」
少し頬を赤くしながら顔を背ける加賀を見ながら書類をしまってある引き出し見る。そこにあるのはケッコンカッコカリの書類、その処置を行う事で艦娘達に強化処理が施される。追加で本部で申請は出来るが、最初の一人は矢張り特別な意味合いもかねてしまう。
「やっぱり長門を選ぶの?」
「んっ……かもね」
「私は提督が誰を最初に選んでも何も言わないわ。でも私いえ、この鎮守府の皆が提督が大好きだということは
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