マブラヴ
1050話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
海の旅行から戻ってきてから数日。この日、俺の姿はネギま世界の京都にあった。
わざわざここに来た理由は、海で神楽坂が言っていた件に関してだ。
関西呪術協会に俺達シャドウミラーが近衛の就職先の候補というのを示しておく為に。
勿論俺が最初にネギま世界に来た時のように麻帆良から新幹線で移動したりはしない。
影のゲートを使っての転移で、麻帆良からここまでやって来た。
本来であれば麻帆良と京都間を影のゲートで転移するのは魔力量的に難しいものだがあるのだが、それはあくまでも他の世界での話。
精霊が潤沢に存在しているこのネギま世界であれば、俺の魔力量があれば全く問題なく転移が可能だった。
そんな訳で京都に来ているのはいいんだが……
チラリ、と隣で俺の右腕を組む――というより抱きしめている――あやかの方へと視線を向ける。
そして反対側の左腕には同じく抱きしめている円の姿が。
2人の、マリューや千鶴、レモン程に豊かではないが、それでいて間違いなく平均よりも上の柔らかな豊乳が俺の両腕でひしゃげている心地よい感触を味わいながら問い掛ける。
「暑くないのか?」
そんな俺の言葉に、何故かこちらも一緒に来ていた神楽坂までもが目を吊り上げて口を開く。
「そ、そうよ。大体いいんちょも釘宮も、こんな昼からそんな風に抱きついて、慎みってものがないの!?」
「……アスナに慎みとか言われるとはちょっと意外ね」
「まぁ、確かに。……というか、アスナさん。前から思ってましたが、もう私は高校を卒業したんですから、委員長という役職にはないんですが」
「そっ、それは……しょうがないじゃない。小さい頃からずーっといいんちょって呼んできたんだから。今更言い直しにくいわよ」
あやかの言葉に、神楽坂がどこか慌てたように言い返す。
小学校低学年から一緒に過ごしてきて、その間ずっといいんちょと呼んできたんだから、かれこれ10年以上も呼んできた呼び方をそう簡単に変えられる訳もないか。
「なあなあ、せっちゃん。アスナ、思い切り話ずらされとるん、全く気が付いてないみたいなんやけど……教えた方がええやろか」
「いえ、ここで教えても結局同じ事を繰り返すだけでしょうし……無理に教える必要もないかと。アスナさんが自分で気が付かないと」
今回京都にやって来た主役でもある近衛と、その護衛の桜咲がそんな風に話している声が聞こえてきた。
……何だか桜咲の神楽坂に対する態度が厳しいように感じられるが……何かあったのか? それとも単純に神楽坂と長年付き合っていた事による慣れからくるものか?
「私がここにいるのは、純粋にシャドウミラーの政治班としてのお仕事の関係です。ただ付いてきたアスナさんと一緒にしないで下さいますかしら」
「……仕事って、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ