マブラヴ
1050話
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きに検討していきたいと思いますので、よろしくお願いします」
そんなあやかの側に、こちらも俺から離れた円が付き従う。
護衛として派遣されてきた以上は当然の態度だが……仕事をしているあやかや円を見るのが初めてというのもあるのだろう。神楽坂は少し驚きの表情を浮かべて2人を見ていた。
今回あやかが俺と一緒に来た理由は、関西呪術協会との貿易に関してだ。
陰陽術の呪符を含め、ホワイトスターに輸出する数を増やせないかという交渉。
特に、転移札だ。あれは魔力を通すだけで転移が可能という、とてつもなく便利な代物だ。
勿論転移距離に限界があったり、制作過程の問題でどうしても高額になってしまうという難点もあるが……中間貿易地点で、殆ど何もしなくても勝手に金が集まってくるホワイトスターにしてみれば、多少値段が高かろうが気にする事ではない。
ぶっちゃけ値段以上の性能を秘めているしな。
何かあった時の緊急脱出手段としては、これ以上のものはないだろう。
陰陽術を使って制作する以上、シャドウミラーで作れる奴がいないというのは……
近衛がシャドウミラーに入れば桜咲も一緒に来るだろうが、桜咲が陰陽術を使えるとしても、所詮は神鳴流の補助程度。
とてもではないが、転移札を作るような真似は出来ない。
陰陽師をシャドウミラーに引き入れるのが一番いいんだろうが、それもまた希少性から難しい。
それなら、多少高くてもしっかりとした性能の転移札を輸入した方がいいという判断からだ。
勿論転移札以外にも色々と目的のマジックアイテムがある。魔力を通すだけで式神を使う呪符とかは是非欲しい。
その辺の交渉を今回あやかが行う訳になった訳だが……自分の出身世界、高校時代の同級生の父親が交渉役というアドバンテージがあっととしても、よくこんなに大きな交渉を任される事になったな。
この辺、あやかの能力が成長してきているという事なんだろう。
千鶴とかも同様に成長はしているんだろうが、今回はあやかの方が先を行ったというところか。
まぁ、それはそれとして……だ。
お父様、久しぶりやーとか言っている近衛や、後ろに控えている桜咲も別にいい。
やっぱり渋いわ……とか言っている神楽坂に関しても、色々と問題はありそうだが放っておこう。
ただし……
視線を詠春の背後にいる1人の女へと向ける。
眼鏡を掛けている女で、両肩や胸元が大きく見える程に着物を着崩している女。
俺はその人物に見覚えがあった。
何故なら、修学旅行の時にこの地で起きた事件。それで散々見た相手なのだから。
そんな風に俺がその女へと視線を向けていると、神楽坂もまた気が付いたのだろう。そして桜咲が控えていたのは、恐らくこの女の存在に気が付いていたからか。
ともあれ、その女に気
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