そして俺たちは頂上を目指す
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える。
「ウェンディ、本当か?」
「・・・わかりません。でも、あの匂い・・・あの声・・・私のお母さん、天竜グランディーネと同じなんです」
「俺もポーリュシカさんに会った時に同じように感じましたよ」
懐かしさで涙を流しているウェンディをあやしながら俺も答える。
「こいつは確かめに戻る必要があるな」
「待てよ」
ナツさんがポーリュシカさんの元に歩き出したがグレイさんがそれを止める。
「もしグランディーネが人間に化けてるにしても、少しおかしくねぇか?」
「そうだよ。ナツやシリルやウェンディ、ついでにガジルも。あんたたちのドラゴンが姿を消したのって確か7年前・・・正確には14年前、777年。ポーリュシカさんってそれよりずっと前からマスターと知り合いなのよ。つまりドラゴンがいた時代とボーリュシカさんがいた時代が被るじゃない!これじゃあ辻褄があわないわ!同一人物のはずがない」
ルーシィさんがグレイさんの感じたおかしな点を説明してくれる。
「生まれ変わりとか化けてるって線は薄そうだな」
「うん」
グレイさんとルーシィさんがそう言う。ナツさんはどういうことかわかってないような顔をしているが・・・
「確かに落ち着いて考えてみればそうなんです、おかしいんです。声や匂いが同じでも口調や雰囲気が全然違う・・・」
「それに、ポーリュシカさんは人間が嫌いって言ってましたけど」
「あんたたち言ってたもんね、グランディーネとヴァッサボーネは人間が好きって」
「どうしよう、猫は嫌いだったら」
「食べられちゃうかな〜?」
ウェンディと俺は知っているグランディーネとポーリュシカさんの違いをあげる、ハッピーとセシリーは変な心配してるけど、それも問題ないと思うけどね。
「大丈夫だよ、絶対食べられたりしないから」
「グランディーネとヴァッサボーネは優しいドラゴンなんです」
俺とウェンディは立ち上がってそう言う。
「優しいドラゴンってのも想像できねぇなぁ」
「アクノロギアを見ちゃったからねぇ」
「イグニールも優しいぞ」
たぶんヴァッサボーネやグランディーネ、イグニールは人間が好きで滅竜魔法を教えてくれたから優しいドラゴンだってのはわかるけど、アクノロギアは違うから俺たちにあんな風に攻撃できたんだと思うなぁ。
「優しくなくて悪かったね!!」
「「!!」」
俺たちがドラゴンは優しいという話をしていると、グレイさんとルーシィさんの後ろからボーリュシカさんが現れる。
「ポーリュシカさん!!」
「びっくりした・・・」
ルーシィさんとグレイさんはポーリュシカさんの突然の登場にそう言う。
ウェンディはそのポーリュシカさんの元へと近づいていく。
「隠しておくこともないしね。あん
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