第二十七話 白川中佐!鉄棒は逆上がり!!その五
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「だからでごわす、大将」
「はい」
瞬は西郷の言葉に応えた、今は空軍衆士官、それも大将の軍服を着てそのうえで西郷の前に立っている。
そのうえでだ、空軍衆の敬礼をして言うのだ。
「出陣します」
「白川裄人中佐でごわしたな」
「今回共に出陣する方は」
「では白川中佐にも伝えておくでごわす」
西郷自ら、というのだ。
「そうさせてもらうでごわす」
「それでは共に」
「奈良に出陣してでごわす」
「鉄棒勝負を挑みます」
瞬は西郷に約束した。
「そして勝ってきます」
「正々堂々と、でごわすな」
「無論です、私は日帝衆の者です」
瞬が西郷に対して誓った。
「それならば」
「正々堂々と戦いそのうえで」
「勝ってきます」
まさにだ、そうしてくるというのだ。
「鉄棒の鍛錬もしています」
「大車輪は出来るでごわすな」
「はい」
鉄棒といえばこれの大技もだった。
「出来ます、何度も」
「いいことだ、大車輪は予科練の者達もやっていた」
「若鷲達も」
源田とハルトマンがここで瞬に言った。
「それをしてくれるか」
「我等に見せてくれるか」
「はい、是非共」
瞬は空軍衆を束ねる二人にも誓った。
「見せます」
「では頼む」
「我等にその大車輪を見せてくれ」
「そして勝利も」
「正々堂々としたそれを」
「わかりました」
瞬は二人、そして西郷にも空軍衆の敬礼で応えた、そのうえでだった。
白川のところに行った、白川は丁渡空軍衆の基地の一つで鉄棒に励んでいた。まさに体操選手の身体の鋭い目の青年だった。
その彼は瞬を見るとだ、すぐに。
空中で身体を丸めて全身を激しく回転させつつ跳び、そこから。
体操の決めポーズで着地してからだ、瞬に敬礼をして応えた。
「大将、来て頂けましたか」
「はい、悠木瞬参上しました」
瞬も返礼して応えた。
「では中佐、これより」
「出陣ですね」
「参りましょう、奈良まで」
「わかりました、では共にジャスティスカイザーの二人を懲らしめましょう」
「そのうえで」
「我等の夢の次の段階にですね」
「進みます」
瞬は白川に強い声で答えた。
「再併合に」
「大将、ご武運を!」
「中佐、勝ちて帰れであります!」
基地にいる空軍衆の兵達が二人に言って来た。
「武人としての心意気を見せて下さい!」
「この天下に!」
「わかっている、日帝衆は全ての者が武士だ」
白川も彼等にこう言葉を返した。
「大将も私も然りだ」
「それでは」
「ジャスティスカイザーと、ですね」
「戦いそのうえで」
「正々堂々と戦い」
「勝たれますね」
「そうしてくる、これからな」
白川はこう答えてだ、そのうえでだった。
瞬と共にそれぞれ馬に乗り
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