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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第四十一話 勝負が続いてその十
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「凄く運がいいのよ、悪い人だとね」
「いるね、酷い先生とか」
「いるでしょ、勝つだけの指導する人とか」
「うん、バスケでもね」
「男子だと負けて部員全員に丸坊主させてね」
 そして、というのだ。
「自分はしない様な人」
「それ駄目だよね」
「やれって言った自分がまずしないとね」
「おかしいよね」
「負けた生徒だけさせるっていうのは」
「教えてた先生の指導に問題ないってね」
「考えてるからね」
 だからだ、生徒だけだというのだ。
「生徒が間違っている、自分はおかしくないって思ってるから」
「自分は丸坊主にしないんだね」
「そもそも負けただけで全員丸坊主にしろとか」
「凄い勝利至上主義だね」
「確かに勝つことは大事よ」
 池田さんはスポーツの基本を話した、勝敗を競う競技ならばその勝敗が大事になることは当然だ、けれどそれでもなのだ。
「それだけじゃないでしょ」
「戦争は勝たないと意味がないけれど」
 それでもやっていいことと悪いことがあるのはここでは言わなかった、言うと話がややこしくなると思ったからだ。
「それでもだよね。スポーツだから」
「心身を鍛えることが目的で」
「勝ち負けだけじゃないね」
「それでそこまで勝利至上主義ってね」
「間違ってるよね」
「ええ、それで生徒に丸坊主にさせて自分はしないとか」
 それこそというのだ。
「もう間違ってるわ」
「そんな人に空手教わったら駄目だよね」
「そうした人が顧問している部活はね」
 池田さんはその顔を厳しくさせて言った。
「私入らないわ」
「空手部でも?」
「幾ら好きなもの、素晴らしいものをしている部活でも」
 それでもというのだ。
「酷い人に教わりたくないわ」
「絶対になんだ」
「だって酷いことになることが確実だから」
 酷い人に教わってはというのだ。
「そうした人って絶対に無茶言うし暴力も振るうから」
「暴力まで」
「それもかなり酷い暴力をね、腕でも言葉でも」
 怒っていた、今のお池田さんは明らかに。
「そんな人のところにはいないことが大事よ」
「そういうものなんだね」
「何されるかわからないから」
「酷い先生には近寄らない」
「それが大事よ」
 そもそもというのだ。
「悪い先生に会うことはそれだけで不幸なのよ」
「酷い先生って多いからね」
「日本で一番問題のある人の割合が多いお仕事なんじゃ」
「そうかもね」
 僕も否定しなかった、何しろ学校の先生が起こした暴力事件や性犯罪のニュースはやたらあるからだ。子猫を生徒に手伝わせて生き埋めにした先生とかが普通なのだろうか。
「それでそうした先生のいる部活には」
「空手でもね」
「近寄らないんだね」
「入らないわ」
 それこそ絶対に、とだ。池田さんは言
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