21部分:第二十一章
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「あんなものをね」
「そうですね。私もああいうものは」
「自分の身体を苛むだけよ」
そうでしかないというのである。
「阿片にしろ覚醒剤にしろ」
「他にも色々とありますが」
「全て同じよ。麻薬の類はね」
要するにドラッグということである。
「同じものよ。全く意味のないものよ」
「快楽を得られますが」
「快楽なら」
それを聞いてまた言う沙耶香だった。
「何時でも好きなだけ得られるわ」
「お酒と。そして」
「性でね」
その二つであるというのだった。沙耶香にとっては。
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