40話
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「近接戦闘が主な人間は運動量が違うから食べないと持たないんだ。特に俺は魔力を使わない戦闘法が多いからな」
改造により馬鹿げた身体能力を持つユウは身体強化魔法をほとんど使わない。その代わりにカロリーを消費するので人より更に食べる必要がある。
「ふ〜ん」
「さてと、俺は森に居ますので何かあったら念話してください」
「わかったわ。行ってらっしゃい」
メガーヌに挨拶をして森に入ったユウは平らな岩の上に座り精神統一を行っていた。そこにものすごいスピードで突っ込んくる人物がいた。ユウは瞬時に立ち上がり、鉄塊で襲撃者の獲物、槍を受け止める。数メートル吹き飛ばされてしまうがすぐに空中で体勢を立て直したのでダメージはない。
「よっと。腕を上げたなエリオ」
「毎日鍛えてますからね。ユウさんに教えてもらったトレーニングも続けてます」
「これは鉄塊 剛を使わないとお前の攻撃を防げなくなる日も近そうだな」
襲撃者エリオ・モンディエルを見てユウは笑う。
最強の鉄塊、鉄塊 剛。鉄塊を全力で使った状態のことで防御力は通常の鉄塊を大きく上回る。その代わり部分鉄塊のように一部のみにかけることが出来ずに使っている間、身体は1ミリも動かせない。
「いつかその鉄塊 剛も完璧に破って見せます!」
「その意気だ。それはさておき久しぶりだなエリオ。キャロはどうした?」
「ここにいま〜す」
キャロが少し遠くから走って近づいてくる。フリードもその後ろを飛んでいる。
「ふぅ、酷いエリオ君!行きなり加速魔法で私を置いて行っちゃっうんだがら!」
私は怒ってますという態度で腰に手を当てるキャロ。
「ごめんキャロ。ユウさんに不意打ちをしようと思ったらあの距離から一気に行かないと気づかれちゃうから、今度はちゃんと前もって伝えるよ」
「約束するなら許してあげます。ユウさんお久しぶりです」
「ああ、久しぶりだ。キャロ、フリードもな」
「キュクー」
キャロにも挨拶をし、フリードは撫でてやる。
「そういえばユウさん。来るのが早いですね。僕達が一番だと思ってましたよ」
「ルーテシアとその共犯の策略で昨日からここにいるからな」
「え、昨日からですか」
「あはは、ルーちゃん」
エリオは驚愕し、キャロ苦笑する。
高等科は試験期間が長い代わりに初等科より一日早く休みに入り、休みの期間も一日長いのだ。その1日でユウはゆっくり休むつもりだった。そうなユウの元にガリューが封筒入りの手紙を持ってきたのだ。内容は
〈ユウがヴィヴィオ逹より早く休みに入ることをある人から聞いた私は思いました。早く休みに入ったのなら早く来てもらえばいいと。そこでガリューに今日の分の次元移動艦のチケットを持たせて送ります。待ってるので来てね!
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