九校戦編〈下〉
九校戦九日目(7)×無頭竜幹部&ジェネレーター捕獲からのガサ入れ
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様子だな。魔法を使い魔法を認識出来るのは当然であるが、何が起きた事までは認識出来る様子だが流石のジェネレーターでも抵抗一つ出来ない事だろうな。玄信」
小型偵察機で幹部らを見ていた烈と玄信であったが、苦鳴を漏らしたジェネレーターの身体から、身体情報のエイドス・スキンが剥ぎ取られていく。魔法師が無意識に展開している、他者の魔法から自分の身体を守る情報強化の防壁であるのがエイドス・スキンと言うらしい。
イメージとしては、鎧が融け落ち蒸発したという表現の方が近いのかもしれない。次の瞬間、ジェネレーターの全身に、実体で有りながらまるで立体映像のようなノイズが走り、着ている服ごと輪郭が消滅した。
ジェネレーターがいた場所には、ポッと薄い炎というよりも青と紫と橙が混じり合った人魂の炎が、スプリンクラーが作動する間もなくフラッシュのように一瞬で消えたのだった。絨毯に落ちた僅かな灰だけを残して、ジェネレーターの身体は消え失せていた。
幹部達は度胆を抜かれて叫ぶ事も喚く事も出来ずにいたが、慄然とした表情で互いに交互に顔を見合わせる。そこに不意に電話が鳴っていたが、組織の中でしか使われていない秘匿回線からの呼び出し音だった。幹部の一人が恐る恐る受話器を取ったが、映像はなく音声のみ通話である事がパネルに表示される。
『Hello.No Head Dragon 東日本総支部の諸君』
スピーカーから聞こえてきたのは、若い男の声であるが声の主を知っている烈らはそろそろ掃討作戦が発動したと感じ取った。少し時間を巻き戻す事にしようか。俺と響子は、横浜ベイヒルズ北翼タワーの屋上に来ていた。ここにはテレビ局の放映アンテナと共に、無線通信の中継装置が設置されている。その中継装置に、響子は例の端末を押し当て、タッチパネルをあれこれ操作してた。
「・・・・ハッキング完了。無線通信は全てこちらに繋がるように書き換えたわよ一真さん」
「トレミーにいるフェルト並みにハッキングが早いですね。流石は『電子の魔女』だな、月中基地本部にいるクリス並みとも言える。端末でのハッキングやクラッキングなら、こちらの方が早いですが術式どうこね回しても真似は出来ないよ」
「ありがとう一真さん。まあ術式だったらそう簡単に真似など不可能に近いけど、トレミー経由でのハッキング系統だと絶対にフェルトが早いわ」
「有線は切断済みだよな?繁留『既に措置済みだよ一真さん』なら大丈夫だな。ところで諸君に聞きたい事があるのだが、狙撃銃で容姿を見れる訳だがどういう容姿の方がいいと思う?」
ここにいる響子と待機している幸典達全員に質問してみた。俺の容姿は、現在黒の戦闘服にグラサン姿をしているがこのままなのか別の容姿にした方がいいのか。そしたら全員がそのま
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