２７ ルグルー回廊
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モンスターはほとんど出てこない。
少ないモンスターたちも３秒で屠った。
「なかなかのスピードだね・・・」
「慣れてるから」
滞空時間の限界が来たのでいったん草むらに下りる。
「しばらく空の旅はお預けね」
「なんで？」
「あれみて。あの山脈が飛行限界高度よりも高いせいで洞窟を抜けなきゃいけないの」
「長いのか？」
「かなり。途中に中立の鉱山都市があってそこで休むことはできるんだけど・・・」
「リーファは時間大丈夫なの？」
「まあ・・・。二人は？」
「特に大丈夫だけど・・・」
「そう、じゃ、ここで一回ローテでおちようか」
「りょーかい」
「俺たちは後でいいよ」
「そう、じゃあお言葉に甘えて」
「いってらっしゃい」
そういうとリーファは落ちたらしく待機状態になる。
キリトはいつの間にかストローらしきものを吸っていた。
「それどうしたんだ？」
「スイルベーン土産だよ。いるか？」
「くれ」
口にストローを咥えて息を吸ってみるとハッカの味がした。
しばらくするとリーファが帰ってきた。
「おまたせ。モンスターは？」
「おかえり。いたら殺したよ。静かだった」
「・・・何を咥えてるの？」
「雑貨屋でキリトが買ったやつ。じゃあ俺らも落ちるよ」
「わかった」
まあ、落ちても何するってわけじゃないけど。
「今何かに見られたような・・・」
「錯覚じゃあないの」
「ユイ、近くにプレイヤーは？」
「いいえ。反応はまったく」
「見られたきがって・・・この世界に第六感みたいなのってあるの？」
「しるか」
とにかく立ち止まっているのもなんだからひたすら歩く
「そういえばキリト君やソラ君は魔法スキル上げてるの？」
「「全然！」」
もとより・・・
「俺たち必要ないし」
「でもやっぱり必要だと思うよ。そもそもいま洞窟の中だからスプリガンのほうが風魔法よりもいい
魔法があるはずなんだけど・・・」
「ユイ、わかるか？」
「マニュアルぐらい見ましょうよ、パパ。ええっとですね」
つたないながらもユイの後に続けて読んだスペルのおかげで明かりがともったように見えるようになる。
「おお、なかなかいいな」
「捨てたもんじゃないよね〜」
「なんかひどいな」
「あ、ちょっと待ってて。メッセージが届いた」
そういってリーファは立ち止まると、メニューを開く。
「なにこれ」
そういった瞬間、
「パパ！プレイヤー反応です。ざっと１２人程度！！」
「じゅ・・・っ！」
「やばいな」
「いやな予感がするから、隠れようか」
「でもどこに？」
「こっちきて」
そういうと岩のくぼみに隠れリーファは魔法をかけた。
三人で入るにはなかなか窮屈な思いをしなくちゃいけなかった。
「せまい・・・
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