暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#24 六神将・鮮血のアッシュ
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
く身体を、腕を動かす事が出来、無我夢中で剣を突き出す。

 そして……、鈍い感触が、ルークの手に残る。闇雲に放った剣は……正確に……。

「が……はぁ………」

 兵士の腹部に突き刺さったのだ。そして、壊れた人形のように倒れ……、動かなくなった。



「ひっ………、う……、うわああああああああ!」



 倒れ逝く兵士を見てルークは狂いそうになる。

「さ 刺した………人を…… オレが……、オレが 殺し……」


――……人を殺した。

 その事実がルークを苦しめようとしたその時だ。

 突如、衝撃波のよなものがルークを襲った。

 遠くから放たれたであろう、その衝撃波を受け、ルークは吹き飛ばされてしまう。

「ぐあっ!!」
「ご主人様!!」

 そして、その先を見ると、男が立っていた。剣を突き出して。

「人を殺すことが怖いなら剣なんて棄てちまいな!! この出来損ないが!!!」

 そうルークに吐き捨てていた。


「ルーク!!!」

 そこに、アルも駆けつける事が出来た。

「ああ!! 誰だ!? テメェは!!」

 その男は、乱入者を見て明らかに不快感をだした。切っ先を向けてくる。

「それはこっちのセリフだ!」
 
 ルークの前まで行き、庇うように身構えたと同時に。


「ルーク! アル!!」
「どうしました!!」


 丁度、ジェイドとティアが戻ってきた。
 しかし、その声に一瞬だが気を緩めてしまった為。

「隙ありだ!」

「くっ!!」
「うわあ!!」

 ルークとティアが、あの男の攻撃を受けてしまった。アルは何とか攻撃を躱す事が出来。

「っ! ……来いッ! 連?の焔! 《フレア・ボム》」

 掌に拳大の大きさの炎を出し連続で放った。
 男は弾道を確実に捕らえ、剣を振り下ろす。

「ちっ! やるな……、 お前!」

 その炎を剣で斬り落とし、アルの方を見た。

「早い……っ」

 アルの詠唱は攻撃力の高いものほど詠唱時間がかかる、その為 現時点で使える術で最速の攻撃を使ったのだが、威力不足のせいか、相手の服を少し焦がした程度で終わってしまっていた。

 その上。

「う……これは……」
「アッシュ、様……」

 ティアの譜歌で眠りについていた兵士達が次々と目を覚ましていった。そしてルーク、ティアも戦闘不能の上、敵の方で倒れている。

「状況は、最悪……っ」

 人質に取られでもすれば、この場ではもう挽回は無理かもしれない。

「アッシュ――― 六神将 鮮血のアッシュ!!」

 ジェイドがそう叫んでいた。どうやら、ジェイドが知っている相手。……そんな生易しい相手じゃない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ