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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第39話 実の娘のような……
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に痛んでいるようだった。これまでの経緯上、悠長に風呂に入ったりは出来なかったのだろう。
女の子にとって髪の毛は大切しなきゃいけないことを教え、髪を洗ってあげた。もう、すっかり借りてきた猫のように大人しかった。
最後は、露天風呂に連れて行き、星空を見上げながら一緒につかった。
『頭はヒヤヒヤ体はポカポカこれってな〜んだ?』と、ジャックがクイズを出すと、
<あはははっ! 温泉かな!!>
っと元気よく
筆談
(
こた
)
えた。
(まさかココまでメモ帳を持ってくると思わなかったけど、濡れない様にしないとな)
そして、温泉から上がり湯冷めしないように早く体を拭いて着替えるように教えた。勿論、温泉から上がって、その濡れた身体を拭いたのは燦自身である。
流石に、そこまでは出来ない。透き通る様に白い燦の柔肌や傷んでいると言うのに、少し洗うだけですぐに艶がましてサラサラになる髪。
……唯でさえ…ドキドキしてるのに、更に高威力だから。
そして、温泉から上がった後。燦に珈琲牛乳を差し出した。湯上りにはこれが美味しいんだと教えて。
『な? ……凄い気持ちよかっただろう?』
そうジャックが笑いかけると、
<うん! とっても!>
と、 とびっきりの笑顔で燦は答えてくれた。
その笑顔は…ジャックにとっても、とても心地よかった。自分には経験の無い感情が芽生えてくる。
そう、燦は自分自身にとって、《実の娘》そんな感じがしていた。
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