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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第39話 実の娘のような……
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る。すると、だんだん理解出来たのだろうか。


「ッ………//////」

 燦の顔が一気に赤くなっていった。一緒に入る、と思ってしまったのだろうか、或いは、他に男の人がいるかもしれない、と思ってしまったのだろうか。

『ああー だから、別々に入ろうって話してたんだよ! この旅館、季節柄だと思うけど、他の人、いないし、それに、混浴だからって一緒に入らなきゃいけないってこと無いからさっ!』

 ジャックは、慌ててそう説明をしていた。……なんで、俺まで赤くなってんの!と頭の中で盛大につっこみを入れながら。

 燦は、小学生6〜中学1年生だ。昔の自分であれば……、歳頃の高校生。だから ムラっとしても不思議じゃない、と言うか当たり前だけど、今の自分は色々とある。歳もそうだ。

 だけど、燦の様にここまで 初心(うぶ)な感じをされたら仕方ない、と言うモノだ。


<あ あの……>


 暫くして……燦が筆談はなしかけた。

『……ん? なんだい? あ 先に入ってくる? だったら、いいよ待ってる』

 ジャックは、慌てていたのは影を潜め、もう笑顔で話し返した。燦は、まだ顔を赤くさせていた。そして、顔の半分をメモ帳で隠しながら。

<い いえ… その… 嫌じゃなければ…>

 更に顔を赤くして。

<わたしと… その…一緒に入ってもらえませんか??>
『…………え?』

 ジャックは、不覚にも少しフリーズしてしまった。

<だめ… ですか……?>
『いや、駄目ってわけじゃないけど… どうしてかな? って思って。 男だしオレ。……逆に、燦の方が大丈夫なのかい?』

 ジャックは、聞き返すと、顔を赤めながら。

<わたし… あまり外の世界のことを知りません… だから… 1人じゃ不安で。それに……>

 燦は少し顔を俯かせた。多分、最後には〈怖い〉と言う言葉が入るのだろう。まだ、1人では。
 それに、この旅館の場所はまだあの男達がいた場所のすぐ傍だ。

『……わかったよ。燦が嫌じゃないのなら、一緒に入ろっか?』
<はい! よろしくお願いします>

 顔は赤くしていたが満面の笑みで答えた。
 燦については、以前にも触れたが、かなりの好印象を持っているコだった。勿論、当時の自分は健康的な男児だ。そんな燦からの提案、ジャックも思わず顔を赤くさせてしまうのだった。








 そして、温泉にて。

 一通りの入り方を教えて上げた。着替えをする場所は流石に別々だから、中で合流した。

 かかり湯の事やサウナ、温泉の効力を書かれた看板、と色々、それに温泉とはあまり関係ないけれど、湯舟の中では、定番である100まで数えるまで上がらない事。

 燦は髪の毛が非常
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