25 厄介事
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3時まであすなの病室に行ったり、ちょっと自宅に帰ってきたり、そのあとは時間をつぶしていた。
「「リンクスタート」」
SAO事件を終わらせるため、俺たちは再びあの世界へと向かった。
向こう側にはリーファがすでにきていた。
「や、どうも。待ちましたか?」
「ぜんぜん。今買い物してきたところ」
「あ、俺らもしたい。初期装備じゃ心許なくてさ・・・」
「オッケー。じゃあ、行こうか」
その足で武器屋に向かうと
「防具はどうする?」
とたずねられる。
正直いって防具とかって苦手なんだよなー。というわけで青いコートだけを選ぶ。
「そういえば二人ともお金ある?ないなら貸そうか?」
「・・・ちょ、ちょっと待ってね・・・」
いや、自分の目が信じられなかった。
「やばいなこれ・・・・」
SAO時代の名残かなぜかありえないほどお金があった。
「ない?」
「いや。ある。大量にある」
俺は青い剣と、青コートを購入し、キリトも同じようなものだった。
・・・剣だけはものすごく大きかったけど。
「とりあえず、これからよろしくね!」
「おう、よろしく」
「よろしくねー」
武具店から出ると、その足で昨日の塔のほうへとむかった。
「出発前に練習いるか?キリト」
「いいよべつ・・・」
「やっといたほうが・・・」
「うるせえ!」
昨日の喧嘩と違って基本的なノリツッコミだ。
もちろん悪意はない。
「そういえば何で塔にむかっているんだ?」
「長距離飛ぶときは塔の天辺から出発したほうが高度が取れるからいいの」
「勉強になるな」
「いこっ夜までには森を抜けておきたいしね」
「道案内頼むぞ」
塔の扉をくぐるとロビーだった。
きょろきょろと周りを見渡しているとリーファがぐいっと襟を引っ張った。
「ぐえっ」
・・・どうやらキリトもらしい。
駆け込もうとした俺たちの行く手を阻んだのは数人の男たちだった。
「こ、こんにちは。スグルド」
「パーティーを抜けるきかリーファ」
「う、うんまあね・・・貯金とかできたし、のんびりしようかと思ってね・・・」
「勝手だな。残りのメンバーが迷惑するとは思わないのか?」
「ちょ・・・勝手?」
とめるのは不可能だけど、間違ってはいない。
ところが驚いたのは次の一言だった。
「お前は俺のパーティーメンバーの一員としてすでに名が通っている。
そのお前が理由もなく抜けてほかのパーティーに入られるとこっちの顔に泥を塗られることとなる」
「・・・・」
「ぷっ・・・・あはははははははははは」
笑ったのは俺だ。当然。
「なにがおかしい」
「おかしいもおかしい。あんた狂ってんのか?」
「なっ!!」
「あんたの物じゃねーよ。リーファはリーファの考えに基づいて行動できるだろ?
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