24 とにかく世界樹へ
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「と、いいますと?」
「今はどんな種族でも滞空時間のせいで飛べるのは10分ぐらい。でも世界樹の上に到着して妖精王オベイロンに謁見すると、その種族は高位種族アルフになって滞空時間がなくなってずっととべるようになるの」
「なるほど。それでか・・・」
「世界樹を上る方法は!?」
「樹の内側から上るしかないんだけど、上にたどり着くまでにはNCPのものすごく強いガーディアン軍団
を倒さなきゃいけないんだけど・・・」
「それが問題か・・・」
「今サラマンダーが最大勢力だから今頃準備し始めているんじゃないかな・・・?」
「そっか・・・」
「でもいつかでいいからアルフになりたいよね・・・。飛ぶ楽しみを覚えちゃったんだから・・・」
「それじゃあ遅いんだ!!」
「キリト黙れ。ヒスるんだったらいっそしゃべるな」
まぎれもなく、俺の声だ.
「なんでそんな・・・」
「ひと探しをしているんだ。・・・ありがとうリーファ。あえてよかった。また」
「じ、じゃあ私もついていくよ!世界樹!」
何を思ったか、急に提案してきた。
「え?」
「いやナビゲーターとか必要でしょ?」
「あ、それはありがたい。頼んでいいかな?」
「うん!・・・明日の午後三時くらいから入れる?」
「いつでも」
「じゃあ、ログアウトにはこの上の宿を使って?じゃあまたね!」
「おつかれー」
ログアウトしていったリーファを見届けてからキリトのほうを向いた。
「いくぞ。俺たちで。絶対」
「・・・お前はひとごとだからな。うらやま「だまれ!!」・・・っ!!」
キリトをなぐりたおすと俺は叫んだ。
「他人事じゃねーよ!!ヒュウだって帰ってきてない。ミントだって帰ってきてない。
俺の仲間は半分も帰ってきてない!!」
もとあった白銀狼8人のメンバーのうち戻ってきているのはたった三人。
「頼むから他人事とかいわないでくれよ、決裂したくないんだよ」
「・・・悪かった」
「俺らも落ちよう。・・・殴ってすまなかった」
「おれもいいすぎた」
二人でひとつ部屋を取るとベットに寝転がる。
「ユイ、大声出してすまなかった」
「だいじょうぶです」
「じゃあまたこのあと」
そういうと俺は先にログアウトした。
翌朝。
「おはようございます、直葉さん」
「ふぇ?あ、お、おはようございます」
「剣道ですか」
「はい。ちっちゃいころからやっていて、今でも習慣になっているんです」
「すごいでっ・・・すね」
なれない敬語に舌をかむと
「敬語じゃなくてもいいですよ」
といってもらえた。
「じゃあ直葉さんも」
「わ、わかった」
自然体のほうがかわいかった。
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