第1章 光をもとめて
第2話 鬼畜戦士と童顔戦士
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。そして、報酬は山分け。確かに金は減るとは思うが、元々が高額だから大した事は無いと思うし、何より時間も削減できる。 ……悪くないと思うんだが、どうだ?」
ランスは、返事を返さず腕を組み考える。
普段の彼であれば、即座に断っているだろう。それは確信できる。だけど、今は金は必要な時期なのだ。遊んで暮らす為にも、借金をさっさと返す為にも。
やがて、頭の中の天秤の勝敗は決した。
「むぅ……しょうがない! が、報酬が山分けならば、それはシィルも勿論入るのだろうな? それが、条件だ」
「? それは元々そう思っていたぞ? 彼女も共に仕事をするんであれば、だがな」
そして、条件は元々無いようなものだったため、あっさりとユーリは了承。これで晴れて一時的、暫定的ではあるが、協力関係となった。
「これから暫くよろしく頼む」
「はい。よろしくお願いします」
「ふん。男と仲良くするつもりなどサラサラないわ」
シィルは素直に返事するが、ランスはやはりそうだった。
だが、これでもかなりの変化のようでシィルもやっぱり驚いている。今のランスの金銭面での問題点はシィルも勿論知っているから解るのだが、それをふまえて上でも、と言う事だ。だが、これには勿論、それだけじゃない理由がある。
≪理由≫と言うにはあまりにも拙いもので、本人も気づいてはいない。
ランスは、自身も気づかない内で、ユーリに何かあると感じていたようだ。だが、それはどう表現したら良いのかがわからないのだ。
それはユーリも勿論同じ。
だからこそ、ここまでの侮辱(顔)も忘れて、更に報酬を3割強まで削られても彼を仲間に欲した。
そうしなければ、ならない。そう強く感じたからだ。
それが何故なのか。
何故、この2人なのかを知るのはこれよりさらに先にの事になる……だろう。
そして一週間後。
〜リーザス城下町 パリス学園〜
それはリーザスの中心部、リーザス城城門から中央公園を挟んで正面にある赤い屋根の大きな建物。
この学園は世界中に分校を持つ学園であり、尚金持ち向けの名門校。
そして男子禁制でるから格調高いお嬢様学校でもある。 別名:リーザス城
「シィルさん。早く、次の場所、結構離れてるから急がないと遅れちゃいますよ?」
「あ、はい。どうもありがとうございます」
そこには、シィルがいた。
経緯を説明すると、あの協力関係が成立したとき、ランスが立てた計画のひとつがシィルの潜入捜査である。シィルはその言葉に喜びも見せていた。
奴隷商に掴まり碌に行けなかったから、学校には行きたかった思いがあるからだ。
喜びを露にしていたシィルにランスが突っ込
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