第1章 光をもとめて
第2話 鬼畜戦士と童顔戦士
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から、一先ずその件は終了だ。これからは、ヒカリの誘拐の件に集中する。情報をリーザスで探るつもりだ。だが、この一件。絡んでいるモノが大きそうだから、協力した方が良いと思うんだが……どうだ?」
「何? オレ様は男などは組まんぞ。」
「オレは何事も一番良い選択肢を選ぶんだ。……まぁ、時と場合、状況によって多少は変化するが。ランスの腕も相当なものだと、一目見ただけで解る。あの≪酒≫を飲んで即効で復活してるのも驚嘆だしな」
「当然も当然。なんといっても、オレ様は空前絶後、この世の奇跡。超英雄だからな!」
いくら二日酔いで普段の調子じゃなくても、やはり聞いた事のある情報は間違いないようで、そう簡単には首は縦に振りそうに無いが、もう少しだと判断した。
そして、ユーリはもうひとつの情報も切り出した。
「それに、これはランスにも利害があるんだ。報酬を確実に手に入れるのなら急ぐ必要がある。っと、その前にこれ、飲んどけ。へパリゼーだ」
「えっ? それはどういう……。」
「よし! 貰えるのなら、貰ってやる! って、それより! 勿体振らずに理由を話せ!俺様に打算的な考えは通用しないぞ!!」
ランスはそう息巻いているが、嘘をつけ、と言いたいのを我慢して続けた。
「キースのギルド所属なら、知っている筈だ。ラークとノアの2人を。」
「げ。あいつらか? ……まさか、参戦するつもりじゃないだろうな?」
「そのまさか、だ。基本的に、と言うか誰が見ても、この件は法外な報酬だからか、興味を持ったようだ。……まぁこの金額なら誰でも興味を持つだろう。兎も角、今やってる仕事が終わり次第こちらに来るのは時間の問題。オレが現にそうだからな」
正しくは少し違うが、似た様なモノだからランスにそう伝えた。
その話を聞いたランスは嫌な顔をする。
それは無理も無い事なのだ。あのギルドであの2人の名は結構有名だから。
ランスは認めていないが、美男美女コンビで人気は勿論、エースと称され周りの評価は鰻上りなのだ。周りの評判が良いと言う事は当然風当たりが良くなるから、ギルドマスターであるキースも信頼している。
……あの2人が参戦してくるようであれば、更に暗雲が立ち込めてしまうのは良く解るのだ。ただでさえ、金額の100%が手に入らない状態なのに。
「ぐぐぐぐ……、オレ様のプライドか……、確実な金か……」
必死に天秤に懸けるランス。
更に止めの一言がユーリから発せられる。
「オレとしては、2人を待っても良いとは思っているのだが、効率は良くは無い。アイツ等が今している仕事を考えたら、戻るのにも時間がかかるだろう。それに、オレの場合は、キースを通してから、ではなく、依頼主直々の話しだったからな。……早く解決したいと言う思いもある
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