第1章 光をもとめて
第2話 鬼畜戦士と童顔戦士
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を寝かせ、そしてシィルの方に向いた。
「ああ、そうだ」
思い出すようにしながら話しをはじめた。
そもそも、ただただ飲み会をする為に、奢った訳じゃない。本題を忘れそうだったんだ。
正直、外で話そう、この旅館だったら、目の前のシィルと色々シそうだったから、外の酒場に、と思っていたのだが、実際何の為に酒場に行ったのか……わからん。
「この件の情報だけど、シィルちゃんに伝えておくよ」
「え! ……でも」
「まぁ、主人を差し置いて、っとは思うかもしれないけど、正直。ランスより君の方が覚えてくれてると思うし、紙にでも書いて渡しておくから、中身の重要な部分とかを教えておくから、それでフォローしてあげてくれないかな?」
「あ……はい。ありがとうございます」
そして、今回の件の事についてを話しだした。
色々な目撃情報を確認すると、あのヒカリが攫われた夜に、何かを見た、と言う情報があった。
自分の信頼する情報屋に問い合せていたのだ。因みに、熱心な対応をしてくれている《彼女》は、色々と別仕事が入っている様でいなかったが、情報の質は問題ない。
「『装束に身を包んだ何者かを見た』 と言う情報が有力だそうだ」
「装束、ですか……」
「ああ。目撃は一瞬の事だったそうだ。あっという間に消えたと。……そんな事芸当が出来るのは、レンジャー……、忍者だな」
ユーリは推測を話した。ここ、リーザスに忍者の類がいるのは珍しい事だ。それは忍者の起源はJAPAN大陸にあり、門外不出が原則。破れば抜け忍とされ、本家から命を狙われるのだ。勿論見つかり次第極刑。
故に、いたとしてもおおっぴらには活動などしない。
それに≪抜けた≫のなら、足を洗うのが殆どだと聞いているからだ。
話しは少しそれ始めた為元に戻す。
「つまりは、ヒカリの誘拐。営利目的じゃない、と言う事を差し置いても、その忍者が絡んでいる以上は、何かデカイ≪闇≫が絡んでいる可能性が濃厚のようだ。忍者が単独でそんな大胆な事をするのは考えにくい。……背後にいるだろう、雇っている者か、或いは主、と言う者が。 だから、これからは協力した方が良いって思うんだが……、ああ、これはシィルちゃんの一存では何とも言えないか」
「はい……。私もユーリさんの案はとても良いって思いますし、私は賛成もします。……ですが……」
シィルは俯き、そして寝ているランスの方に視線を向けた。
全ての決定権はランスにあるからだ。
絶対服従の魔法も自分には契約の際にかけているし。……そんなもの無くても、彼女は好意を持っているランスの意志に背くような真似は極力したくないから。
「おいおい! 貴様ら!! 何を勝手に話を進めているのだ!!」
そんな時だ。
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