マブラヴ
1049話
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都に行くとか聞こえてたけど……何でまた?」
「そうだな……就職説明会? まぁ、そんな感じだよ」
「就職説明会ねぇ。シャドウミラーがどういう組織かを知れば、真っ先に就職したいと思う人が多いと思うけど。特に不老なんかは魅力が大きいでしょ?」
「確かにそれはシャドウミラーの売りの1つだが、それを目当てに来た奴は、何かあったらあっさりと裏切りそうな気がする」
即物的なだけに、自分に不利になればあっさりとシャドウミラーから抜けそうな、そんな予感。
そういう意味では、あまり好みじゃないんだよな。
「そうかしら? ホワイトスターにいないと不老の効果がないのなら、寧ろシャドウミラーという集団に強い執着を持ちそうなものだけど」
「それはそれで困るのも事実なんだよな」
変な宗教観を持っていて、シャドウミラーなりそれ率いている俺なりを信仰するようになったら……
折角ハイエルフやダークエルフが敬うのを止めるようになったのが、元の木阿弥になりかねない。
「ま、とにかくだ。この神楽坂はともかく、あそこにいる近衛は優秀な人材だからな。シャドウミラーとしては是非欲しい人材なんだよ」
そう告げた途端、夕呼をジト目で睨んでいた神楽坂が反応して、そのジト目を俺の方へと向けてくる。
「ちょっと、私はともかくってどういう事よ? これでも一応ネギのパートナーだったんだけど?」
「確かに神楽坂の運動能力は非常に高いのを認める。ただ、純粋に生身の戦闘力って意味で、シャドウミラーにはお前よりも上の者は幾らでもいるしな。お前の特徴でもある魔法無効化能力に関しても、正直ネギま世界以外だと……」
喋っている間にどんどんと神楽坂の機嫌が悪くなってくのを見て、思わず視線を逸らす。
その先にいた夕呼は、何故か神楽坂に向かって興味深げな視線を送っていた。
おい、もしかして妙な実験に使おうとか考えていないだろうな?
さすがにそういうのはこっちとしても許容出来ないんだが。
ともあれ、海の旅行最終日はこうして皆で賑やかに、そして楽しく過ごすのだった。
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