懐かしい?
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マカロフはその手紙を開け、読み始める。
【マスター・・・それにギルドのみんなへ・・・
マスターとか、悪いがガラじゃねぇ】
「んなっ!?」
「あはははははっ!!」
ギルダーツの手紙は冒頭から予想の斜め上をいっていた。それを読んでマカロフは驚き、ギルドのみんなは笑いに包まれる。
【まぁ、けどせっかくだから五代目としての仕事を2つだけしておくとする。1つ、ラクサスを妖精の尻尾の一員として認める】
「!」
この日、ギルドに呼ばれていたラクサスは少し驚いている。
「勝手なことを・・・」
マカロフはギルダーツの手紙を読み上げながらそう言う。
「オッサン・・・」
「よかったな!!ラクサス!!」
「これで雷神衆完全復活ね!!」
ビックスローとエバーグリーンはラクサスがギルドに帰ってきたことに喜びそう言う。
「俺は・・・その・・・」
「ギルダーツ・・・あんたって人は・・・」
戸惑いを隠せないラクサス。その脇にいるフリードはギルダーツへの感謝の気持ちでいっぱいだった。
「ぬぅぅ・・・五代目がそういうなら従うまで・・・」
「くす」
しぶしぶ従うといった表情のマカロフを見てリサーナは笑みを浮かべる。本当は嬉しいくせにと内心思っているのだろう。
【2つ、マカロフ・ドレアー氏を六代目妖精の尻尾マスターに任命する】
「またワシかぁ!!」
ギルダーツがマカロフをマスターに選んだことにギルドの面々は大いに盛り上がっていた。
「結局、元さやってことか」
「いいんじゃないの?」
「お髭のじーじ!!」
「とっても強いおじいちゃんなのよ」
アルザックとビスカ、それにアスカがそう言う。
【俺はしばらく旅に出る。気が向いたら帰るつもりだ。それまで、元気でな】
「はい」
「?」
ミラがもう一枚の手紙をカナに手渡す。
カナがそれを開けると中には1枚のCALLカードが入っていた。
【それとカナ、また勝手をしてすまねぇ。だが、会いたくなったらいつでもそのカードに祈ってくれ。 それは俺の持つカードに伝わり、すぐお前の元に―――】
「いらないよ!!」
カナはギルダーツの手紙の途中でそのカードを破った。
「カナ?」
「今まで通りでいいって言っただろ、クソ親父」
カナはそう言うが、心の中では父の優しさを感じていたに違いないだろう。
【妖精の尻尾は俺の家だ。必ず帰る。その時までに妖精の尻尾がまたフィオーレ一のギルドになってることを願う。だが、それは俺の役目じゃねぇ。お前たちの役目だ。マスター・・・それがあんたの最後の仕事だ。妖精の尻尾を再びフィ
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