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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第123話 妖精の世界
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でもちょっと格好良くないんじゃないか? 多勢で女の子を襲うのはさ?」
スプリガンの男は、呆れ顔でそう言い放つ。
「……え? ……これはOPなんかじゃないって事? 突然真っ暗になっていきなりこんなトコに落下したから、これからチュートリアルでも始まるんじゃないかって思ってた」
鮮やかな銀色の髪を持つ男も、頭を一掻きすると集まっているメンバーの方へと向きなおす。そして、プレイヤー達をじっと見ていた。
「(……冷静に≪視て≫みればそれは一目瞭然だ)」
通常のNPCではありえないコード。複雑なそれは、示すのはプレイヤーのものだと言う事。
「純粋なプレイヤーだ、って言うのなら……僕は……っと!!」
男は口元を抑えて そして頭を振ると。
「オレも黒い彼に同意……だな。多勢に無勢の次点で。……はっきり言えば情けない。大の男がするもんじゃない」
そう言い直していた。
MMO自体はドラゴは幾数もの数をこなしてきている。だからこそ、直ぐに対応できる自信がある。……何より彼は思った事はストレートに言う性格だから、黒い彼に同意してそう言っていた。
「んだと!! いきなり出てきて何を言い出すかと思えば! 黙って聞いてりゃ偉そうに!」
「初心者がノコノコと出てきやがって! 変なビジュアルのクセによぉ!」
サラマンダーの内の2人はその言葉に憤怒した。
初めこそは、招かれざる2人の男。そして片方の見たことの無い銀色の容姿の男、そのイレギュラー性に驚いていた。
……が、黒い容姿のスプリガンを見て更にその男の言葉を聞く。そして、それに乗っかった銀色の男の発言も聞いて、確実に初心者だと言う事は解った。
あの姿はわからないが、ネットで調べれば直ぐに割れると判断もしたんだろう。
「まずはテメーらからやってやんよ!! 望みどおりな!!」
怒声を発しながら、空中を飛びあがる2人。
恐らくはリーダー格であろう1人はその場でホバリングをし、様子を伺っていた。基本的にMMOにおいては、レベルの差が絶対的。この世界であれば、スキル熟練度の差が絶対的なのだ。それなのに、あそこまで強気でいられる2人に何かを感じたようだ。
「おらあああ!! 死ねや!!!」
風を斬る様に飛翔。飛び上がり、滑空するように2人に接近していった。
そんな、まさに襲われる寸前の刹那。
「おい」
「ん?」
黒い男が銀色の男に話しかかけていた。
「両方とも、オレが相手をしていいか?」
そう聞いていた。
悠長に会話している暇なんてない筈だけれど。『肩ならしをしたい』と言っている様にも聞こえてくる。
見たとおり、肩をぐるぐると回しているのだから。だが、それは銀色の彼も同様だった
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