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ソードアート・オンライン〜Another story〜
ALO編
第123話 妖精の世界
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1人。
恐らくはリーダー格のプレイヤーだろうか?その巨大なランスを構えながらそう言う。
「えー? 殺っちゃおうぜ? オンナ相手なんてひっさしぶりだし?」
そして、下衆びた声が響き渡った。
リーファは、嫌悪感で肌が粟立つのを意識する。このゲームは1年、プレイをしての経験。この手のプレイヤーははっきり言って少ないとはいえない。
≪女性狩り≫
その名を考えるだけでも嫌悪する。
VRMMOで女性プレイヤーを殺すのはネットにおける最高の快楽だと嘯く連中すらいる。これは、一般にも広く周知している健全なVRMMOのALOだ。
なのに、それでさえ≪こう≫なのだ。
――……なら、≪あの世界≫では……、一体どうだったのだろうか?
その内部は……と思うと背筋が寒くなる。
そんなプレイヤーは心底軽蔑するし、何よりも許せない。人は所詮ゲームだろう?というかもしれない。だけど……、自分にとってはここは夢の世界。
『……その夢の世界……を汚すな!!』
鋭く睨みを効かせるリーファ。
「……あたしは絶対ただでは殺られないわよ! 絶対後1人は道連れにしてみせる! デスペナが惜しくない者からかかってきなさい!」
リーファは、剣道で鍛えたその太刀筋と反射神経を持って、隙を見せず 木を背にして構えた。今まで散々飛んで逃げて、飛ぶことも出来なくなった。
それは 忌々しい滞空制限。この世界ALOでの代名詞とも言える《飛べる行為》には制限があるのだ。
そして何より、飛べない妖精と飛べる妖精。
その優劣は明らかだった。だが、そのリーファの構え。
《堂に入っている》
快楽のままに、オンナを殺そうっと言っていた下衆びたサラマンダーのプレイヤーですら口を閉ざし、警戒心を強めていた。迂闊に飛び込めば確かに間違いなく道連れにされると判断したサラマンダー3人はよりいっそう慎重になっていた。数では勝っていると言うのに、個々の能力は数段目の前のプレイヤーに劣っていると認めているからだ。
(遊べば……こちらが殺られる)
だから、向ける武器。そして相手に全て……集中させた。それは、まるで 邦画映画で見られる侍の決闘の空気。
ぴん……とした空気が張り詰める。
そんな時だった、突然……何かが空から降ってきたんだ。
「わぁぁぁぁ!!!!」
どしゃっ!! と言う音を立てながら、落ちてきた。……突然、何も無い空から降ってきたのだ。否、このゲームにおいて≪空から落ちてくる≫と言う状況は別段珍しくも無い。
訳がわからないのは、その落ちてきた人物だった。
「な、なに? これ……、これがこのゲームの仕様なのっ……? だったら、随分随分荒っぽいOP
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