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ペルなの
14.相談
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ありません」

「じゃあ、その神器とかでシャドウがミッドガルに?」

「可能性の一つとしてですが。高次の方々が干渉しようとしてるのかもしれませんし、もしかしたら私達も知らないシャドウを喚び出す方法があちらで発見されたという可能性もございます」

「でもシャドウを喚び出せる様なのが在りはするんだよね」

結局はシャドウ出現についてハッキリはしないが、彼女は頷きながらその頭脳を回転させる。

彼女自身は気付いていないが、あの戦いでの不手際だったんじゃないかという不安が内心を蝕んでいたのを、エリザベスに他の可能性を示して貰った子とで随分と楽になっていた。

「……うん、エリザベスありがとう。それにイゴールさんもありがとうございました。なのはさん達とも相談してみます」

「そうなさるとよろしい。ヒトとヒトとの繋がりこそがお客人の力となり、苦難を乗り越える力となるのですから」

「またのお越しをお待ちしております」

さっぱりした様子でお礼を言い彼女が席を立つ

イゴールも表情は変わらないが何となく孫を見守る様な優しい雰囲気で返し、エリザベスはいつも通りに心から返す。

そして退室しようとした彼女がふと何かを思い出したのか、立ち止まりイゴール達に振り返って聞く。

「そういえばシャドウが出たときに、物凄く濃いスモッグみたいな霧があったんですけど、シャドウと関係あったりしますか?」

「……霧ですと?」

「どうかなさいましたか主?」

『霧』という言葉に反応したイゴールをいぶかしむエリザベス。

「お客人、もう暫し滞在なさるといい。エリザベス、マーガレットを呼んできなさい」

「マーガレットさん?」

「それは何故でしょうか主」

突如名前が出されたエリザベスの姉の名に、彼女とエリザベス両方から疑問が出る。

エリザベスに至っては詰問に近い口調であったが。

「エリザベスが留守にしていた時の話をお客人に聞かせる為。その時に補佐をしていたのがマーガレットでしてな。彼女から話はきっとお客人のお役に立つでしょう」




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