Another27 愛情
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空「…………」
アインス「そう言えば、お前には妹か姉はいるのか?」
空「いませんけど……」
アインス「なら余計に過敏になるのは仕方ないのかもしれん。親というのは、娘を大事にする傾向がある。それが一人娘なら尚更。お前が怪我をした箇所は?」
空「足首…ですけど。」
アインス「足首か…痕が残らず治って良かったな。足首は隠しようがない場所だ。後遺症が残ったら、ずっと残り続けるところだし、化粧だってタイツだって隠しようがない。おまけに怪我をした状態で試合に出ようとしたら悪化してしまう可能性もある。私は武之内がどれだけお母様から大事にされているのか分かる。」
空「アインスさん…」
アインス「それから武之内。愛情を知らない人は、優しい顔は出来ない。お前はいつもみんなを支えていた。そんなお前が愛情を知らないはずがない。私が保障しよう」
空「…………………」
アインス「元の世界に帰ったらお母様と話してみるといい。多分、武之内と武之内のお母様はすれ違っているだけだ。ちゃんと向かい合ってみるんだ」
空「アインスさん……はい、ありがとう…。何だかアインスさん、お母さんみたい」
アインス「え゙?」
顔を引きつるアインスに、空は笑う。
空「冗談です。見張り交代します」
アインス「あ、ああ…」
危なかったと思うアインスであった。
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