第三十九話『二人きり』
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ウェン、ズルい。そう頼まれると断れるのも断れないよ。わかった、ラウラが何でいるのかは置いておくとするよ」
「恩に着る、俺は少しよるところがあるのでな、あとは頼んだ」
そう言うとスウェンは何処かへと歩いていった。ラウラは申し訳なさそうな表情をしながら
「デュノア、本当にすまない、隊長とお前が二人きりと聞いて居てもたってもいられなくなった……」
「んーまあそうだよね、僕でもそうしたかもしれないし、気にする必要はないよ」
「デュノア……ありがとう」
「よし、それじゃスウェンが驚く位似合うのラウラのために選んじゃうよ!」
「ああ!頼む!」
※
シャルロット達と別れたスウェンは本屋へと足を運んでいた。品揃えも中々で、あちこちへと目が移る。そしてふと立ち止まったのは星に関するコーナーだ。
「……星か」
思い出すのは本国に居る義妹、リズだ。
「戻るときに何か買ってきてやるか」
いざ歩き出そうとしたが
「きゃ!」
「っ……」
スウェンは誰かとぶつかってしまい、相手の少女はその場へと尻餅を着いてしまう。
「申し訳ない、大丈夫か?」
「いえ、こっちが前を見てなかったので、ごめんなさい」
少女に手を差し伸べ、それをとり少女はありがとうございますと、立ち上がる。スウェンはその少女の容姿を見て数秒固まる。美しい長い銀髪と紫の瞳。何とも言えない違和感にスウェンは駆られる。
「何か?」
「……いや、すまなかったな」
その横を通りすぎ、少女はスウェンの後ろ姿を見やる。
「あの方が私の……とても素敵な御方ではありませんか」
※
「ふっふっふ……完成!!」
高らかに声をあげる天災こと篠ノ之束。
「スーくんもきっと喜んでくれるよね!」
束の目の前には独特なユニットの搭載された、全体が黄金色をした何かが鎮座している。
「この『束さんゴールデンエクストリームストライカー』をプレゼントしたら!!」
ネーミングについて言及されるのは後のことになるだろう。
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