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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第三七話 求道から究道へ
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から今があるのだ。
それまでの歩みの一歩一歩、その一つでも欠けていれば此処まで辿り着くことは出来なかった。
だからこそ過去の一瞬一瞬の刹那は尊く、今大地を踏みしめる刹那も尊く、これから歩んでゆく未来の刹那も尊い。
何かを為した命には意味がある、ならば自分を此処まで支え活かしてくれた彼女らの生にも死にも意味はある。
それが他人にとって無意味で無価値でも、
己
(
おれ
)
には確かな意味を持つのだ。
ならばそれでいい、それでいいじゃないか。
「………ありがとう。」
忠亮が最後に振り返り、その墓標を網膜に、その奥の脳裏に、そして胸裏に刻み込む。
もう、自分は歩いて行ける……あとは、自分が何を為し、何を残すのかだ。
次は自分の番なのだ。だから歩もう、立ち止まらず嵐に立ち向かい暗黒を走破しよう。
…………もう、絶対に己の愛する命の連続性。無常を終わらせてなるものか。
己は永劫に続く、刹那の紡ぎこそを愛している。
だから重ねる己自身は常に相続という形で繰り返しているのだ。だから同じであって違う唯依を愛するのだ。
「……ゆい、お前も俺の愛する無常だったよ。あの時の言葉、嘘じゃなかった。」
最後に、自分なりの答えを口にして忠亮は歩みを再開した。
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