19 緑の髪の少女
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「基幹プログラム郡やグラフィック形式は完全に同一ですね。私がこの体を維持できていることからもそれは明らかですが、カーディナルシステムのバージョンは少し古いです。
その上にのっているゲームコンポーネントはまったく別個のものですね」
「じゃあ何でSAOのときとデータが似ているの?」
「セーブデータのフォーマットがほぼ同じなので二つのゲームに共通するスキルを上書きしたんでしょう。所持アイテムは破棄したほうがいいですね。このままではエラー検出プログラムにひっかかるとおもうので・・・」
「「了解」」
と即座に全消去。
で、問題のスキル熟練度はあったほうがいいので消さないことにした。
いろいろと俺がいじくっている間にキリトはユイに事情を説明していた。
「そういえばこの世界ではユイはどういう位置づけになっているんだ?」
「この世界にもプレイヤーサポート用の擬似人格プログラムがあるようです。名称は『ナビゲーション
ピクシー』というそうですね。私はそこに分類されていますね。・・・えいっ」
ユイが発光して消えたと思いきやキリトのひざの上にまだいた。
・・・羽がついているが。
「これがピクシーとしてのすがたです」
「「おおー」」
キリトはユイをつつくとユイは
「くすぐったいですー」
と笑った。
「ユイ世界樹の場所はわかるな」
「はい。ここから大体北東の方向にリアル距離置換で50キロはありますね」
「遠いなあ」
「とにかくとんでみようぜ。この世界じゃ飛べるんだろ?」
「じゃあ左手を立てて握るような形をとってみてください」
言われた通りにすると確かにスティック状の物体が出現した。
「手前に引くと上昇、押し倒すと下降、左右で旋回、ボタン押し込みで加速して、離すと減速するみたいですね」
「へえ」
やってみると以外に簡単だった。
「で、ユイ。ここから一番近い街は?」
「西に行くと『スイルベーン』という街がありますね。そこが一番近い・・・あっ」
「どうした?」
「プレイヤーが近づいてきているみたいです。どうやら3人に1人がおわれてるみたいですが・・・」
「いきましょか、『黒の剣士』さん」
「暴れるなよ、『蒼き神速使い』さん」
俺たちは軽口をたたきあいながら現場へと向かった。
現場には一人の少女と暑苦しそうなおっさんたちがいた。
「え?あ、うわあああああああああっっ!!!!」
「ばかすぎるだろ・・・」
キリトはその間に割り込むように突っ込んでいった。
ため息をつきながら俺も降りるためにゆっくりと下降していった。
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