暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1048話
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ランカちゃんとアイディアを出し合って作った曲よ』

 その声と共に流れ出す音楽は、シェリルにしては珍しくどこかほのぼのとした雰囲気を感じさせるメロディだ。
 意外と言えば意外だが、考えてみればこのグループにはこの手の音楽がメインのラクスがいる。そう思えば不思議って訳でもないのか?
 偽ラクスのミーアの音楽は、どちらかと言えばシェリルに近いものがあったと思うが。
 この辺に関しては、ソロで歌っているシェリルなら……と思ったが、よく考えたらバンドを組んでいる奴はいないな。
 敢えて挙げるなら、でこぴんロケットの美砂だが、そのでこぴんロケットにしたってずっと活動はしていないし。
 聞いた話によると、高校の麻帆良際でも何度かやったとか何とかいう話を聞いたが……まぁ、結局は美砂と円はシャドウミラーに来たが、桜子や和泉は自分の道を進んでいるからな。自動的にその解散という扱いになったんだろう。
 何かイベントとかがあれば復活するんだろうが。
 そんな風に考えつつ、歌に耳を傾ける。
 アップテンポの激しい曲を得意とするシェリルだが、こういう歌にも負けずについていけるのは、正直凄いと思う。
 伊達に銀河の妖精じゃなかった。そういう事なんだろう。
 その証拠に、少し前までは俺の方へと意識を集中していた周囲の者達もいつの間にか歌に意識を惹き付けられ、声も出さずに聴き入っているのだから。
 それに関しては俺に抱きついている千鶴やスレイも同様で、俺の身体を抱きしめ、抱きしめられつつステージの上から聴こえてくる歌に聴き入っていた。
 そのまま歌が終えるまで全員がそちらに心奪われ……そして最後のサビが終わったところで、周囲からは盛大な拍手がされるのだった。
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