マブラヴ
1048話
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ってないだろうな?
さすがに魔法球をホワイトスターから持ってくるというのは色々と不可能に近いが……何しろ、向こうに残っている技術班が普通に魔法球の中にいるし。
ああ、いや、でも別に魔法球の中に入っていても持ち運びできない訳じゃないのか。
ただ、シャドウミラーの魔法球は色々な意味で最新型だったり、時の指輪と融合していたりして、とてもではないが迂闊に外に出せるようなものではない。
それこそ、ホワイトスターに何かあった時には最優先にして運び出す必要があるという、最重要機密の1つなのだから。
シャドウミラーに所属しているものが、まさかそんな真似をする事はないだろう。
となると……ああ、案外エヴァの魔法球を使ったのかもしれないな。
ネギま世界のエヴァの家にある魔法球は、確かに貴重と言えば貴重だが、ホワイトスターにあるもののように持ち出せない程に貴重品って訳でもないし。
その辺を考えれば、やはりエヴァの魔法球……か?
ただ、エヴァがその辺の手伝いというか面倒臭い真似をするかと言われれば、微妙だが。
茶々丸辺りが動いたのなら、その可能性があるかもしれないが……さて、どうだろうな。
そんな風に考えていると、不意に横から差し出される皿。
そこに乗っているのは、ウツボを捌いて塩焼きにして餡を掛けたものだ。
正直、ウツボというのは脂がのって……のりすぎて捌きにくいって話だったんだが、昨日といい、今日といい、随分と上手く料理されている。
「はい、アクセル君。四葉さんから差し入れよ」
そう言って皿を差し出してくる千鶴に礼を言い、受け取る。
そのまま一口サイズに切り分けられたウツボを口へと運ぶ。
甘酸っぱい餡と共に口の中に広がるその味は、まさに絶品。
「美味いな」
「競泳大会三位の商品らしいわよ。良かったわね、アクセル君。美味しい料理を用意して貰えて」
「あー……確かにな」
「ふふっ、けどアクセル君的には、食べるのならこういう料理じゃなくて大河内さんの方が良かったのかしら」
「げふっ!」
突然のその言葉に、思わず息を吐き出しそうになる。
まさかここで責められるとは思ってもみなかった。
噴き出しそうだった料理を何とか堪え、飲み込んでいく。
つい数秒前までは十分に味わっていた料理だったが、今の一言であっという間に味の余韻が消えてしまった。
「いや、別にあれはだな」
「ふふっ、冗談よ冗談。ちょっとアクセル君をからかってみただけ」
「……心臓に悪い真似はしないでくれると助かる」
「あら、アクセル君に心臓なんてないじゃない。その代わりに愛はたっぷりとあるみたいだけど」
「誰が上手い事を言えと」
そんな風なやり取りをしながらも、千鶴の機嫌自体はそれ程悪くないのを知って安
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