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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
仮想世界への突入
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にGM(ゲームマスター)に連絡すればシステムから落としてくれるはずだ。だがクラインは情けない声で返す。


「いや、とっくに試したんだけど反応ねえんだよ。他にログアウトする方法ってなかったっけ?」

クラインの言葉に浮かべていた微笑を俺とキリトは強張らせた。理由のない不安がヒヤリと俺の背中を撫でる。いや!理由ならある!俺は思い出す。自分の部屋でナーヴギアの設計者茅場晶彦の雑誌を読みながら、あるページの言葉が気になった。



「これは、“ゲームであっても遊びではない”」


その言葉が今俺の頭の中に響いた。


「他のログアウト方法は?」

「ええと・・・ログアウトするには・・・」

キリトと俺は考えるが


キリトは冷静に答えた。

「いや、ないよ。自発的ログアウトはメニュー操作しかない方法はない」

「んなバカな!?・・・・!そんじゃあナーヴギアの電源を切りゃいい。それか頭からナーヴギアを引ッぺがすか!」

見えないものを剥がすように頭に手を触れさせるクライン、だが、俺はナーヴギアの説明書を読んでいたため静かにクラインに説明する。

「無駄だクライン。ナーヴギアのどのマニュアルにもその手の緊急切断方法は載っていない!それに俺達の肉体を動かすことはできないナーヴギアが俺達の脳から出力される命令を、全部延髄をインタラプトして、このアバターを動かす信号に変換されてるんだからな」


俺はクラインに説明しながら指先で後頭部の下、延髄をとんとんと叩く。


「・・・・結局のところ、このバグが直るか。向こうで誰かが頭からナーヴギアを外すのを待つしかない!」

キリトは顎に手を当て考える仕草を作りなから呟いた。俺もキリトの呟きに無言になるが頷く素振りを見せた。


「でも俺一人暮らしだぜ。お前らは?」

キリトと俺は迷う。この仮想世界では現実(リアル)の話を聞いたり教えたりするのはまったくのNGで駄目だ。だが、今は緊急事態のため仕方ないと俺は割りきって素直に答える。

キリトも同時に答える。

「母親と妹がいる。だから、晩飯の時間になったら部屋に来てくれる」

「俺は母親と姉貴がいる。それかお手伝いさんが来てくれると思う」

(お袋と姉貴にゲームをやってることがバレたら、ぜってぇー一1時間以上の説教を喰らうなこりゃ)などと心の中で思っていると、クラインがものすごい形相でキリトの肩を掴んで迫っていた。

「お、お、お、おい!?キリトの妹さんて幾つ?」

「いや、でも(あいつ)運動部系だしゲーム大嫌いだし、そんなのだから俺達みたいな人種とは接点皆無だよ!」

「そんなこと ゴガァッ!?てっめえラグナ!」


キリトの困りようを見た俺はキリトの
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