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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
仮想世界への突入
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し残念そうな顔をしたが直ぐに爽やかな笑顔を向けた。
「そうか。じゃあまた、良かったら会おう」
「おう。またな」
俺とキリトが握手をするとクラインはいきなり立ち上がり、
「やべぇ! 俺も早く戻ねーんと。晩飯用にピザ予約注文してたの忘れてた!」
「用意周到だな?・・・・まあ、俺には構わず二人とも早くログアウトしなよ。また機会があったら会おう」
キリトが笑いながら、今度はクラインに手を差し出す。
クラインも、おうっ! と手を握り返し固い握手を交わしした。
「よし、じゃあ早く戻らねーとな・・・・あり?」
キリトとの握手を終え《メインメニューウィンドウ》を開いたクラインは頓狂な声を上げた。
どうしたのだろうか? 眉を寄せ仕切りに指を動かしている。
「ない?・・・・・・・・ログアウトボタンがねーぞ?」
「なに? そんなバカな・・・・?」
ログアウトボタンがない。
その言葉に俺は一瞬寒気を感じた。
ログアウトできないということは、この世界から離脱することができないということ。いくらSAOに憧れを抱いていたとはいえそれは困る。
そんな俺の心情を他所にキリトは呆れたように、何言ってるんだ、ちゃんと見ろよと言うとクラインの開くメインメニューを除きこんだ。
しかししばらくし間をおくとキリトの表情が強張った。
すると無言でクラインから離れメニューを開く。
咄嗟に俺もそれに続きメニューを開いた。
幾つにも並ぶメニュータブを指で滑らせていく。
本来ならばあるはずなんだ!
ある、はず・・・・
「ない、だと!」
俺は神にも願うつもりでキリトの方を見たが、
「確かにないな」
「な、本当かよ!」
そんな!・・・・じゃあどうやって現実世界に戻れっつーんだ。
「ま、こんな事もあんだろ! 運営側のミスってな。今頃GMコールが殺到してるだろうよ」
クラインが笑いながら言った。
確かに・・・普通に考えたならば単なるバグだろうな。
それにしてもヤバイな。これじゃあゲームやってるのがお手伝いさんにバレるのならマシだが、俺の家族 主に姉貴にバレたらまたうるさく長々と続く説教を受けてしまう。それだけは絶対に避けたい!いやマジで。
でも、妙に嫌な予感がするのは俺の考えすきか?昔から心配性なのは俺の悪い癖だ。
そんなことを考えていると、キリトはニヤッと笑ってクラインに告げる。
「いいのか・・・・・ピザ?」
「げっ! 忘れてた!」
クラインは頭を抱え泣きそうになる。
俺もハハッと笑みをこぼした。
クラインとキリトのおかげで俺の気も少し緩んだ気がする。
「GMコールしなよ。システム側で落としてくれるから」
キリトは言う。確か
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