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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
仮想世界への突入
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、全然倒せねーんだけど」

「あ、悪い。他にやられそうになっているプレイヤーがいてつい、な」

キリトと呼ばれた男が苦笑いを浮かべながら自身の頬をかいた。
どうやらこの二人は友人らしい。というかこの赤毛男にレクチャーでもしてやってたのか・・・・・・あ、だったら、

「なあ、俺を仲間に入れてくんないか?」

「え?」

唐突に言ったからかキリトは少し困ったような顔を見せた。
しかしそれに反し赤毛の男は満面の笑みを浮かべグーサインを向けた。

「おう、いいぜ!初心者同士仲良くレクチャーを受けようぜ」

「っておい! 何勝手に決めてんだよ」

赤毛の男に即座にツッコムキリト。
まるで漫才コンビみたいな息のあいかただな。
しかしやはり迷惑だったろうか?と心配になっているとキリトが頭を掻きながら、

「えーと、俺は問題ないんだけど・・・・・あんたはいいのか? 俺なんかが相手で」

「え?」

少し驚いてしまった。
迷惑がられているのかと思ったら、まさかそんな心配をかけられていようとは。

「いやいや、頼んでんのはこっちだからさぁ、別に気にする必要ねーって。むしろ戦いかた教えてくれるんだっつーなら無茶苦茶嬉しい」

「そ、そうか? だったら・・・・まあ?」

キリトは少し恥ずかしそうに手を差し出した。
握手を求めているのだろう。
俺も手を出し、キリトの手を握り握手を交わした。
仮想世界だというのにちゃんと人の体温や感触が伝わってくる。

「俺はラグナだ。よろしく頼む」

「よろしくな。俺はキリトだ。でこいつがクライン」

「おいおいキリト! 名前くらい自分で言わせろよ!」

クラインが笑いながらキリトの頭を掻き回した。
キリトもやめろよと言いながら笑っている。
なんだろう?なんだか懐かしい感じだ・・・・・・・・・
最近はこんな風な光景目にもしなかった。
なんとなく昔を振り返っているとクラインがいきなり背中を叩いてきた。


「うし! じゃあさっさと始めーよぜ!」

元気な奴だな。少しは感傷に浸らせてくれよな。
キリトもこのテンションにはちょっと慣れていないらしい。
苦笑いを浮かべながら、そうだなと言い向こうを指さすと俺にとってとんでもない事実を言い放った

「あっちにもフレンジーボアがいるから、とりあえず行こう。いっとくけどあのモンスター、スライムレベルだからな」

「え、まじで!?」

クラインは初対面でありながら面白い反応を見せてくれた。 それにそらそうだろう。中ボスの敵がこんな所にウロウロしているはずがない。











仮想世界アインクラッドに夕陽の淡い光が差し込まれた。
精巧に作られた太陽からなる光はあ
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