第二十六話 日高中佐!作者はお茶が好きだ!!その十三
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「鼻と舌は密接な関係があるんだよ」
「鼻づまりになれば味がわからなくなるだろ」
「それは紅茶でもなんだよ」
「むしろ紅茶の柄当てになるとな」
それこそというのだ。
「細心の味覚が必要になるだろ」
「まずその味覚に影響を出す」
「そしてコーヒーの香りでな」
「嗅覚も刺激してだよ」
「紅茶の柄もわかりにくくなる」
「俺達はそれを使ったってことさ」
今明かされる作戦の真相である。
「ほんの僅かな違いでもな」
「その僅かな違いはが出るんだよ」
紅茶の柄当てにというのだ。
「しっかりとな」
「それで日高中佐は間違えたんだよ」
「完璧な味覚程狂いやすい」
「俺達はそこを衝いたんだよ」
「わかったな、そのことは」
「俺達の戦術が」
「何という連中だ」
伯爵は二人を今度は人類の恥を見る目で見ていた、どうであれこれ以上はないまでに嫌悪を見せている目である。
「蛆虫以下だ」
「おいおい、負け犬の遠吠えかい?」
「それは幾らでも聞いてやるぜ」
「俺達にとっては賛美歌だ」
「勝利の凱歌だぜ」
二人は伯爵の言葉に上機嫌で応えた。
そしてだ、尚智がだった。
尚武にだ、こう言った。
「じゃあな」
「ああ、それじゃあな」
「いつものあれをやろうな」
「勝ったからな」
「じゃあ全国の女子高生の皆さん!」
「しっかりと見てくれよ!」
この辺りは某タイムボカンシリーズの悪役達と同じである。尚このシリーズではヒーロー達ではなく悪役トリオがずっと出ていた。
その三人のオマージュもしつつだ、二人は。
白波立つ岸壁の上に仁王立ちでポージングしてだ、高らかに言った。
「正義は勝つ!」
「ガオオオオン!(ふざけるな!)」
「バウウウウ!(それの何処が正義だ!)」
「パオオオオン!(勝負やりなおせ!)」
「ヒヒーーーン!(汚いことばかりするな!)」
観戦していた動物達がここで一斉に抗議した、そして。
二人に襲い掛かり蹴り回す、何故か誰もが後ろ足で立ち。
袋叩きの要領で二人を蹴り回す、二人はその動物達に言い返した。
「くっ、こいつ等!」
「勝ったヒーローに何てことしやがる!」
「勝ったヒーローは褒め称えろ!」
「おめでとう位言え!」
袋にされても悪びれない。
「くそっ、本当にな!」
「この作品ヒーローに厳しいな!」
「主役だからもっと扱いよくしろ!」
「謝罪と賠償要求するぞ!」
こう言い出すのだった、だが。
動物達だけでなくだ、サファリパークの係員の人達まで来てだ。
袋に参加してだ、二人を殴り蹴りながら言う。
「二度と来るな!」
「海に飛び込んで怨霊連れて行かれろ!」
「白浜から出て行け!」
「そっから顔を見せるな!」
「ウツボに食われて死ね!」
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