暁 〜小説投稿サイト〜
黒魔術師松本沙耶香  紫蝶篇
5部分:第五章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
シニカルな笑みを浮かべてきた。馬鹿にした笑いであった。
「この十字架の下では背徳とされていますね」
「私はキリスト教ではないわよ」
 智子は沙耶香が浮かび上がらせた十字架を見て述べる。
「言っておくけれど」
「わかっていますよ。かつて我が国ではこうしたものは何でもありませんでしたが」
 日本においては同性愛は罪ではない。男同士でも女同士でもだ。しかし智子が罪を感じているのはそれだけではないのだ。
「主人もいるのに」
「御主人ですか」
 しかし沙耶香はその言葉にもシニカルな笑みを以って答えた。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ