事後
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まって」
「いえ、大丈夫です」
そう言うと艦長さんは席から立った。俺も少し遅れて席を立つ。
「今回の君の働きは魔導師の鑑と言ってもいいものだ。今後の活躍に期待しているよ」
なんかすごい過大評価されてる上に何このスマイル。
これがマッ○で頼むとなんと0円で出てくるあれだというのか。営業スマイルってやつですね先輩。
終いには握手まで求めてくる始末。オー、コノヒトアメリカジン? てか、俺もなんで握り返してんだろ。
「一応、報酬も出るはずだからそれは追って連絡する。今日のところは家に帰ってゆっくり休んでくれ」
☆☆☆
翌日の学校に聖は来ていなかった。
多分昨日の事後処理とかがあるんだろう。報告書作ったり。
そんなわけで俺は一人で飯を食うことができている。普段は聖が執拗に話しかけてくるので騒がしいが今日はそれが無い分ゆっくりしている。やっぱり一人は落ち着くな。周りの目線を気にしなくていいし、リラックスできる。よく一人でいるとつまんないと言う奴がいるがそんなことはありえない。確かに人と一緒じゃなければできないこともあるが大抵は一人でできる。
例えば、カラオケとかボーリングとか買い物でも一人でできる。大勢で群れる必要はないのd
「あ、羽武谷君」
ここ遭遇率高くない? それとも狙ってんの? ねえ、ハラオウンさん。聖さんでも狙ってんの? そうだとしたら残念だったな。あいにく今日はあいつはいないんだ。早急に立ち去るんだな!
「そっか。今日は聖がいないから一人なんだ」
そういいながら横に座るハラオウって座ってんじゃねーよ!? なんで思春期の男の子がドキドキするよーな事をするかな。自覚持てっつーの。そもそもささっきの一言結構ひどいよね。あれじゃあ俺が聖以外友達いないみたいな言い方じゃん。そもそもあいつ友達じゃねーし。
「なんか用?」
「うーん、別に用とかないけど」
ハラオウンは手に持っていた缶を開けて口にした。炭酸系の飲み物だったのか、ん〜と口を窄めている。
「そう言えば羽武谷君はいつもここで食べてるけど教室とかじゃ食べないの?」
うわーうわーうわー。超返しずらい質問してきやがった 。聖がいたらなんかうまく話を反らせたかもしれないがあいつはいない。肝心な時に使えないとはこのことだろう。
仕方ないが彼女にはドン引きしてもらおう。それとここにはもう来ないでほしいし俺の折角の一人の時間を奪った報いだ。
「友達なんかいねーから教室で食った事なんかねぇよ」
「え、えっと……うんと」
フフフ……狼狽えているのが手に取るようにわかるぞ。というよりそもそも一人
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