暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン  〜蒼き神速使い〜
2ALO編
16 囚われの王女さまと妖精郷

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「「ぜんいん?」」
この場にはアスナがいないのに、全員か?
そうたずねるとキリトは泣き笑いのような顔で
「アスナはまだ、目が覚めていないんだ」
といった。
重い沈黙。それを打ち壊したのはナツの一言だった。
「どういうこと?まだ目が覚めてないってことなの?」
「そう。あれから一ヶ月たつのにまだあいつは目を覚まさないんだ」
それはどれだけキリトにとってつらいことか・・・。
「アスナの見舞いにはいけるのか?」
「ああ。目を覚ます気配もないな」
「それについてなんだが、ちょっといいか?」
そう口にしたのはエギルだった。
「この写真を見てみろ」
そういうとカウンターの下から一枚の写真をとりだした。
一見ゲーム内のスクリーンショットのようだが・・・?
と覗き込んだ俺たちは言葉を失った。
「「アスナ・・・?」」
実際アスナによく似ていた。
「実はアスナのほかにもSAOから戻ってきてないプレイヤーが何百人かいるそうだ」
「うそだろ・・・」
カヤバの言葉はうそだったのか?そんな俺の思考をぶった切るように、
「・・・このゲームの名前は?」
キリトは切羽詰ったような顔をしながらエギルに尋ねた。
「ほらよ」
机に置かれたパッケージはアルブヘイムオンライン・・・かな?
ただ聞いたことのないハードの名前に首をかしげる。
「アミュスフィア?」
「俺たちがSAOにいた間に発売された。いわばナーヴギアの後継機。ってところかな」
「よく出せましたねー。SAOのことがあったのに」
ナツのこの問いには一応おれがこたえた。
「市場のニーズの問題じゃないか?」
・・・だいぶいい加減だけどな。
「ってことはこれも・・・」
「VRMMOだ」
アルヴヘイム・・・妖精の国か。
「なんかほのぼのとしたかんじがするんだが・・・」
「そうでもないぞ。聞いて驚け」
そこでエギルは言葉を区切ると
「どスキル制。プレイヤースキル重視。PK推奨」
「「はあ!!?」」
絶句する俺たちにエギルはこう続けた。
「<レベル>は存在しないらしい。各種スキルが反復使用で上昇するくらいで育ってもあまり意味はないそうだ。戦闘も運動能力依存で剣技なし、魔法ありのSAOって感じかな
グラフィックや動きの精度もSAOに勝るスペックらしいぞ」
「PK推奨っていうのはどういうことだ?」
「プレイヤーはいろんな種類の種族を選べるんだが、違う種族間ならキル可能なんだとさ」
「でもいくらなんでもマニア向けすぎだろ」
「大人気なんだと。妖精だから羽があるだろ?フライトエンジンとやらでとべるらしいぞ。
かなり難しいと聞くけどな」
「ふーん・・・」
キリトも俺と同じこと考えているな。
「エギル。このソフトもらっていいかな」
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