2ALO編
15 一ヶ月ぶりの再会
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あの事件が終結を見て俺たちがこの現実に帰ってきてから早くも1ヶ月たった。
俺はすでに退院し、一時的に伯父さんの家で生活していた。
相変わらず伯母さんは
「まったく。使えないゴミがえらそうに生活してるんじゃないよ」
ととんでもない言い草をしているが、笑顔で交わしてスルーする。
会話するだけ無駄なときは流すのが一番。
部屋にこもってパソコンをいじっていると知らないアドレスからメールが届いた。
疲れていたのか間違ってあけてしまったメールはどうやらキリトからのようだった。
『桐ケ谷和人だが漆山空で会っていたらこのメールを返信してくれ』
すぐにメール機能を立ち上げると返信した。
ついでにキリトのアドレスを登録するとキリトの返信を待った。
10分後。
『久しぶり。キリトだけど、お前ん家ってどこ?後明日はあいてるか?』
と送られてきた。
伯父さんの住所をためらいながら、そして暇だと自信満々に送るとすぐに
『明日、XXXXまで来てくれ。午後1時集合だ』
と送られてきた。
なんだろうとは思ったがまあ気にしないでおいた。
そして翌日。
「いらっしゃいませー」
「こんにち・・・あ、エギルのお店か。ここ」
「ソラか。1ヶ月ぶりだな。元気にしてたか?」
「まあね。エギルは?」
「当然元気だ」
と、ここで一呼吸おいて
「はじめまして。店主のです」
「どうも。漆山空です。今後ともよろしく」
と一応挨拶を終えてカウンターに座るとすぐに扉が開いた。
「いらっしゃいま・・・なんだ。キリトか」
「ようエギル。それにソラか」
「キリトだな?・・・はじめまして」
「ん?・・・ああ。はじめまして」
最初と惑ったようなキリトもすぐに意味を察し挨拶してくれた。
そうしてキリトは俺の隣に腰掛けると、
「あともう一人はまだ来てないか・・・」
「もう一人?・・・アスナか?」
「違うよ」
とキリトはニヤニヤとしている。
「まあそろっとくるだろう・・・」
というキリトの声に被さるようにドアがカランカランと音を立てた。
俺が見たのは赤いブーツを履きたぶんおしゃれしてきたのであろう見覚えのある少女だった。
「久しぶり。ソラ」
声もまったく同じ。間違いなくそこにいたのは
「ナツか。久しぶり」
「むー。もっとびっくりした感じで言ってほしかったなあ」
「うわあ!!!!ナツか!!??」
「わざとらしすぎ」
まあな。とにかく初対面のやつとはしっかり挨拶しとかなきゃか。
「はじめまして。漆山空です。今後ともよろしく」
「はじめまして。奈々原夏菜です」
これまたナツも俺の隣に腰掛けると
「じゃあ全員そろったことだし・・・」
といった。
「「ぜんいん?」」
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