第二章 Born Wind
連動企画 ノルエンデ復興計画、始動!!
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な錯覚さえ覚えてくる。ありていに言って生き地獄だ。
ここでのエイナの仕事は、基本的に話を断ること。
このノルエンデ復興計画とて、実害はなさそうに見えるが鵜呑みにする訳にもいかない。
だから本当はNOと言わなればならないのだ。NOと言わなければ……エイナの独断でこの話を呑む訳には……。
「お願いしますエイナさん……!もう僕に出来るのは、こんなことしか残されていないんです……故郷の為に出来ることは、これしかないんですっ!!」
ティズにとっては、大穴を塞ぐという目的は自分よりむしろ他人の苦しむ姿を見たくないが為。
現実問題、故郷のために出来る事はもう再興以外にないのだ。
エイナの中で天秤が揺れる。というか、ティズの魂の叫びに天秤の片方に未だかつてない重量がかかっており、天秤そのものが壊れないのが不思議なくらいのバランスになっている。彼の言葉はその一つ一つが余りにも重すぎるのだ。本当に失ってしまった少年が、本気で取り戻そうとしている夢なのだ。
「お願いします……僕の故郷を、一緒に助けて下さい……!!」
(あ、これもう無理。多分私100万回生まれ変わっても断れない)
エイナは、とうとう公私の区別を諦めた。
この子を放っておくと、自分の中の大切な何かが崩れる……それが彼女の出した結論だった。
なお、了承の直後にティズが見せたあまりにも優し過ぎる笑顔に見惚れ、ベルに「大好き」と言われたとき以来の赤面をしてしまったのはここだけの秘密である。
ティズ・オーリア……意志の強さと爆発的天然パワーを併せ持った彼は、ある意味ベルと並んでエイナの天敵なのかもしれない。
= =
えー……という経緯でして、結局話を受け持ってしまった責任という事でこのオラリオにおけるノルエンデ復興計画の活動協力を全面的に任されました、エイナ・チュールです。
では、復興計画について画面の前の皆様に発表させていただきます。
復興計画の人員は、この二次創作小説「鐘を鳴らす者が二人いるのは間違っているだろうか」……略して「鐘まち」を評価した人物の『分身』が、この物語内の復興計画参加者として登録されていきます。
そして『評価した人物』は、便宜上この小説を『お気に入り登録』したユーザーさんに限定させていただきます。なお、この発表が行われた2015年8月5日時点で既に『70名』ものユーザーさんが復興計画に参加しています。
彼らは既に、カルディスラ王国でティズ君の指示の下「ノイエ・ノルエンデ村」の復興に当たっています。
では、村の復興について詳しい話をさせていただきます。
基本的に村に人数が増えるほどにノイエ・ノルエンデ村の復興が進んでいきますが、その際彼らは村の経済発展や更なる
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