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僕と影
僕と影
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[9] 最初
から今度は先生にも嫌われちゃったね」
僕は嫌われたと思いたくなかったからむきになってしまった。
「嫌われたかどうかなんてわからないだろ!お前は嫌なことしか言わないな!もうほっといてよ!」
そんな風に僕が怒鳴っても、影はいたって冷静に、静かに言うんだ。
「だって証拠にさ、先生は今日の授業で、「世の中には心の優しくない人もいるけど、皆はそんな人にならないようにしましょう」って言ってたでしょ。」
「あれは君の心が優しくないってことを遠まわしに言ってたんだよ。そうでしょ?そうとしか考えられないよね?そうだよね?」
僕は言われるまでその事に気付かなかったのに。
いつも影に証拠を突きつけられると、反論も出来ずに認めるしかない。
ほんとに影は嫌なやつだ。
なんでこんなやつがいるんだろう…。

心の底から影を殺してしまいたい。
そう思った。




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