暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1047話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ていた。

「では……スタートッ!」

 その声と共に、パァンッという甲高い音が鳴り響く。
 同時に競泳大会の参加者達は真っ直ぐに海へと向かう。

「うわきゃぁっ、ちょっ、誰よ足引っかけたの!」
「待って、今私のおしり触ったの誰!?」
「あ、ごめん。それ私」
「絶対に特製料理は俺が貰うでぇっ!」
「あ、ちょっ、待ってよ小太郎君。気とか使っちゃだめなんだよ。分かってる!?」
「夏美ねーちゃんは細かいなぁ」
「細かくないって! 使ったら失格なんだから! それどころかアクセル君にお仕置きされるかもしれないんだよ!?」
「うげ、それはちょっと嫌やなぁ。……ネギ、勝負や!?」
「えーっ! 何でいきなりそんな事になるんだよ。僕だって特製料理には興味があるんだから、またね!」

 多種多様。混雑。雑多。そんな風に表現すべき喧噪の中、真っ先に集団を突破した先頭グループの中には当然俺がいた。
 他にもキラや星刻、ムウやスティング、アウル、レイといった面々が続く。
 元3-A組からも神楽坂や桜咲、龍宮、長瀬、大河内、古菲、春日、明石といった面々の姿もある。
 当然の如く円もまたトップグループの一員だ。
 意外なところではオズマの姿もある。
 生身でこの面々に付いてきているのは、普通に凄い。
 マクロス世界の出身である以上、PMC……いわゆる傭兵としてある程度生身を鍛えてはいても、所詮はその程度だ。
 生身で戦艦とかを撃破出来るだけの実力を持つネギま世界の住人とは比べものにならないだろうに。
 この辺、経験豊かだからこその駆け引きとかなのだろう。
 実際、アルトやミハエル、ルカといった面々は中間グループの方に入っているし。
 ……まぁ、ミハエルの場合は周囲にいるのは女が多いんだから、それを見る為に意図的なものとも考えられるか。
 ともあれ、そんな風に進んでいく俺達はやがて砂浜の最後の部分。波が押し寄せてきている場所まで辿り着き、バシャバシャと波を掻き分けながら海の中へと入る。
 混沌精霊ではあっても、俺の場合はベース的には炎や影といった面が強い。
 他の属性に関しては皆無とは言わないが、それでも微々たるものだ。
 そんな俺が海の中に……水の中に入ればどうなるか。
 答えは自明の理だが、幸いな事に俺はPPを使って水中適性をSに上げている。
 だからこそ、昨日海に潜って漁が出来た訳だし。
 それ故に、俺は海へと潜った瞬間にクロールで泳ぎつつ海の中を進んでいく。
 他の者達を引き離しつつあった俺だったが……次の瞬間、思わず目を見開く。
 何故なら、海中を進む俺のすぐ横に人影があったからだ。
 その優美なラインを描く水着姿が誰のものなのかというのは、視線を向けただけですぐに分かった。
 即ち、大河内だと。
 海
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ