マブラヴ
1047話
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意は俺に向けてされたものなのか?
そもそも、気や魔力とかを使わない状態でレモンが言った事を出来るような奴がどれだけいるのかってのもある。……星刻辺りなら、素の状態で海の上を走っても驚かないが。
「それと、言うまでもないけど水中眼鏡以外の道具……足ヒレやシュノーケルのような物は使用不可よ。さて、他に注意事項は……ないわね。ならそろそろ始めるわよ。観客も楽しみにしているから、私達を楽しませてちょうだい」
観客ねぇ。いやまぁ、確かに観客って言ったら観客なんだろうが。
この競泳大会に出場していない者達も、その多くが周囲に集まってこっちの様子を眺めている。
マリューやあやか、千鶴といった面々も少し離れた場所でトロピカルジュースっぽいのを飲みながら、こっちに向かって応援の声を上げていた。
「ふむ、アクセル。気や魔力が使用不可である以上、いい勝負をさせて貰おう」
「そうだな。私としてもたまにはアクセルに勝ちたいし」
「あー……何だって私まで出る羽目に……美砂め、覚えていなさいよ」
そう声を掛けてきたのは、コーネリア、スレイ、円の3人。
全員がそれぞれビキニのように、いわゆる見せる――あるいは魅せる――水着ではなく、競泳水着のように泳ぐのに適している水着へと着替えていた。
この競泳大会に備えての事だろう。いやまぁ、確かに3人が……特にコーネリアが着ていた水着は夕呼の水着程ではないが、紐に近い。そんな状態で競泳のような激しい運動をすれば、何がとは言わないが零れてしまうのは間違いないからな。
その辺を考えると、着替えるという選択肢は正解だったと言ってもいい。
ちなみに、この場にいないシェリルや美砂といった面々はこの後のイベントの関係でここにはいなかったりする。
本人達としてはこの競泳大会も見たかったんだろうが……その辺はまぁ、しょうがないだろう。
「アクセルさん、負けませんからね」
近くに来たキラがそう宣戦布告してくる。
コーネリアが言っていたように、今回の競泳大会は気や魔力の使用が禁止されている。それを考えると、スーパーコーディネイターのキラの身体能力なら優勝のチャンスは残されていると言ってもいいだろう。
……まぁ、素でキラの身体能力を超える者が大量にいる以上、厳しい戦いになるだろうが。
俺にしても、四葉の特製料理と聞かされれば負けるつもりはない。
「では……皆、準備はいいわね?」
そう告げ、レモンが空へと向けたのは銃。
ただし、本物の銃ではなく競技用の奴だ。……どこであんなのを見つけてきたんだ?
そんな風に疑問に思うが、元3-Aの中でも葉加瀬がいたりするのを考えれば、それ程おかしくないのかもしれない。
ちなみにその葉加瀬は当然競泳大会には参加せずに観客側に回っ
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