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藤崎京之介怪異譚
case.4 「静謐の檻」
T 6.27.PM2:14
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いからな。
「そうですね…。音程だけを拾うのであれば、それで充分ですから。まぁ、鍵盤一台持ち込まないとダメですけど…。」
「ま、それは俺のチェンバロを入れるさ。コーラスとオケは交互に場所を変えようと思ってるし、どうにかなるだろう。」
 俺がそう言うと、その場にいた全員が頭を縦に振って肯定の意思を見せたので、この打ち合わせはそれで終了となった。
 外は相変わらずの青空だ。しかし、この胸に掛かる霧の様なものは何なんだ?俺はそれを考えつつ、自らも部屋を後にした。

 その感覚は何であるのか?それは、さして時を経ずして明らかになるのだった。




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