二十話:お風呂と日常
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お風呂に主人公が突入するとでも思ったか? 流石に作者も自重したぜ。
出番の少なかった主人公ダイジェスト
(´・ω・`)「ジークを追うお! あれ、お風呂?」
(´・ω・`)「お風呂だから上がるまで待ってるよ。ん? あれは……修羅?」
(´・ω・`)「ビリビリしてたらパーマになったお!」
おまけ〜クーデレジーク〜
インターホンが鳴り来客の訪問を知らせる。時計を見るとすでに九時を過ぎていた。
こんな時間に来る奴はあいつ位だろうと思いながら玄関を開けるとやはり予想通りに無表情で何を考えているのかもわからない顔のジークが立っていた。
「こんな時間にどうしたん? ジーク」
「会いとうなったから、来た」
「………やけにストレートだな」
「遠回しに言うたほうが良いなら善処するわ」
真顔でこんなことを言ってくるこいつには未だになれない。
おかげでいつも顔を赤くしてしまってペースを保てない。
「リヒター、風邪?」
「何でもない、大丈夫だ」
「そう……あまり心配させんといて」
またこいつは無表情で当たり前のようにこんな歯の浮くような言葉を言ってくる。
とにかく、このままにしておくわけにもいかないので家にあげる。
コクリと頷き黙って俺の後についてくるジーク。こいつは少しは警戒というものを覚えたらどうなんだ。
そう思って注意を促す。
「ジーク、お前も女なんだからこんな時間に男の家に来るな」
「……? リヒターだから来とるんよ」
「信頼されているのは嬉しいんだが……なんだかな」
複雑な気持ちだ。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずかジークは俺の裾をつまんで引っ張って来る。
何かと思って振り返るとまたもや衝撃の言葉を言われた。
「好き。……聞こえた?」
ジークはあくまでも無表情だ。しかし、ほんのりと染まった頬までは誤魔化せない。
思わず頭を抱えたくなってしまう。本当にこいつは……。
「俺の負けだよ……はぁ」
「どうして? 理由を知りたい」
キョトンと首を傾げて可愛らしい仕草を見せるこいつがどうしようもなく可愛らしい。
思わず伸びた手で頭を撫でながら俺は戸惑うことなく口に出す。
「俺も好きだからだ、ジーク」
「ん……嬉しい」
するとこの笑顔を守れるなら何でも出来る。
そう強く思えるようなはにかんだ笑顔を俺だけに向けてくれた。
ヴィクター(#^ω^)ピキピキ
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