暁 〜小説投稿サイト〜
あいらぶらざー!
恋に落ちる姉
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話



 …ん、うむ。つまり、ラトゥミナ族では誰かに許して欲しい時、相手の右耳の下?にキスをするのが恒例行事ってこと?わ、わあぁ…さすがは希少民族。



「…そんなことしなくても、口で言ってくだされば許します」



「そうだろうとも。しかし…もう体に染みついていてしまってね。できるだけキミたちの『普通』にあわせるつもりだが、また何かしてしまったら、その時は同じように許してくれるかい?」



「…はい」



 男はあたしを振り返るとまた目尻をとろけさせるように笑った。ああ、この人、なんて優しそうに笑うんだろうー…と思ったそのとき、不意にすとんと自覚した。



 ああ、あたし、この人が好きだ。



 まだ名前すら知らないこの人のことが―…好きなんだ。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ