巻ノ七 望月六郎その六
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根津は望月にこうも告げた。
「わしは剣を使う」
「わしも剣は使う、しかしじゃ」
「最も得意なものはか」
「これじゃ」
笑ってだ、望月は己の組んでいる腕をほどいてだ。右手を拳にして前に出してそうして根津に対して言った。
「わしは拳、柔術等で戦うのじゃ」
「忍術とか」
「そうじゃ、わしはこれまで素手で刀や槍を使う者達を幾人も倒してきた」
「ではわしもか」
「倒す」
断言での言葉だった。
「覚悟はよいな」
「それはわしも言うこと、ではな」
「これからじゃな」
「勝負じゃ」
根津はこう言ってだ、腰の刀を抜いた。そうして望月に対して言った。
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