第六幕その十二
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「ナイフ程度だから」
「ああ、ナイフならね」
「相当いい場所に命中させないとね」
「漫画みたいに一撃じゃ相手倒せないね」
「とても」
「そうなの、あんまり強い武器zyないの」
それが忍者の武器である手裏剣だというのです。
「あれはね。それで隠れる方がメインだから」
「消えたりすることも」
「あまりないんだ」
「確かに身体能力はあるけれど」
このことは確かだというのです。
「それは隠れたり逃げたりするものだから」
「イメージ違うね」
カルロスも唸る様にして言うのでした。
「漫画とかゲームとかと」
「それは私も思うけれど」
「実際にそうなんだね」
「忍者は戦士でも格闘家でもないの」
「スパイだけれど」
「スパイは見付かったら駄目だから」
「隠れるんだね」
カルロスも納得しました。
「だから忍者なんだ」
「そうなの、忍ぶ人なの」
「そういうことなんだね」
「けれど考えてみたらそれが当然ね」
ナターシャが言ってきました。
「忍者は隠れる人達ということは」
「ええ、情報を集めたりが仕事だから」
「暗殺も」
「するけれど」
「それは主な仕事ではないわね」
「実際に戦ったら武士の方が強いわ」
「侍の方が」
ナターシャはここであえて侍と言いました、その方が格好いい言い方だと思ったからです。彼女個人は。
「強いのね」
「だっていつも身体を鍛えてるから」
「剣道や弓道で」
「武士の方が強いわ」
「実際に戦ったらそうなのね」
「だから新選組の人達になると」
恵梨香は幕末の京都で戦った人達の名前も出しました。
「物凄い強さだったらしいわ」
「近藤勇局長?」
「土方歳三副長に」
「沖田総司一番隊隊長」
「斎藤一二番隊隊長ね」
「あの人達は本当に強かったのよ」
そうだったというのです。
「もう今じゃ考えられない位に」
「そんなに強かったっていうと」
ここで神宝が言うことはといいますと。
「水滸伝の好漢みたいな」
「あの人達も強いよね」
「うん、ただね」
神宝がジョージにお話することはといいますと。
「あのお話は架空だから」
「実際にはなんだ」
「ああして百八人いなかったし」
「ああした好漢達もなんだね」
「殆どいなかったよ」
「じゃあ魯智深さんみたいな人も」
「いなかったよ」
実際はそうだったというのです。
「あの人も凄く強いけれどね」
「物凄く重い錫杖振り回してね」
「あと三国志でも関羽様はね」
神宝は今度はこの人のお話をしました。
「青龍偃月刀持っていなくて」
「へえ、関羽さんもそうだったんだ」
「あの時代あの武器なくてね」
「普通の武器で戦っていたんだ」
「そうだったんだ、呂布だってね」
「あの方天戟の」
「
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