プロローグ――ひねくれ剣士
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の言葉はいつも本音なのだ。嘘偽りが無いからこそ彼女の事は信用できる。そして、本音であるとわかってしまうからこそその気持ちがはっきりと俺に伝わってくるのだ。
少なくともあの表情を見せている今だけは、その気持ちが俺にも伝わってきていた。なら、そのお礼を受けとる権利くらいはあるのかもしれない。
「どういたしまして」
俺の口から意外な答えが返ってきたのだろうか、ラピスはキョトンとして俺の顔を見つめるとすぐにクスリと笑う。
「意外に素直に受け取ったね。良いことだよ」
ラピスが一人うんうん頷くのに俺はぽつりと言い返した。
「別に、ツンデレうんぬん言われたくないからな」
「そこは素直じゃないんだよなぁ」
「うるせぇ」
そんな事を話ながら目的地であるスイーツカルデラがある町の中央へと向かって白石の上を踏みしめた。
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