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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
出発と契約
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個人的に親交のある冒険者と話したりなど、たくさんの冒険者が未踏達領域に挑む冒険者を応援していた。

「フィン、まだ出発しないのか?」

「ん? ああ、リヴェリアか」

【ロキ・ファミリア】の首領であるフィンの隣でリヴェリアがそう尋ねた。

「まだ待っている冒険者がいるんだ」

「……なに? 【ヘファイストス・ファミリア】のところで遅れているものでもいるのか?」

「いや、そうじゃないんだ」

勿体ぶるように話すフィンに、リヴェリアは顔をしかめた。

「今回の遠征はロキの提案であと一人、同行してもらうことになっている」

「私は聞いていないのだが……なるほど、ロキか」

あれがやりそうなことだな、と納得したリヴェリア。そんな中でもフィンは北のメインストリートの先を見据えていた。

「うん、どうやら来たみたいだ。君も知っている冒険者だから、安心はしていいはずだよ」

フィンの言葉につられて、リヴェリアも視線をそちらにやる。
見えたのは、紫の羽織袴に身を包んだ、一人の青年であった。




ーーーーーーーーーーーー




「ありゃ、一寸ばかり遅かったか?」

道中でフィーネさんに回復薬(ポーション)を手渡されたので少しだけ時間をくった。
曰く、ホームをほったらかしてどっかにいった変態神(アスクレピオス様)を探さねばならないとのこと。
まぁ、こうしてちゃんと届けてもらえただけでもありがたいことだ。宣伝はしっかりとやっておこう。

「すみませんフィンさん、遅れました」

「いや、まだ時間じゃない。大丈夫だよ」

出迎えてくれた【ロキ・ファミリア】の団長さん、フィン・ディムナに軽く挨拶。
小人族(パルゥム)ということもあってかなり幼く見えるが、実際は四〇を越えているのだとか。
流石【勇者(ブレイバー)】。恐ろしいぜ。

「リヴェリアさんも、お久しぶりです」

「ああ、久しいな。なるほど、確かに式なら安心できる」

「そういってもらえると、嬉しいですね。……あ、フィンさん。この回復薬(ポーション)、一緒に入れてもらってもいいですか?」

そう言って、俺はフィーネさんから渡してもらった商品をフィンさんに見せた。

「ああ、構わないよ。……ところで、これはなんだい? 見たことのない回復薬(ポーション)だけど……」

よしっ! 食いついた!!

「俺がお世話になってる【アスクレピオス・ファミリア】のオリジナル商品ですよ。こっちが強化薬(ビルド・ポーション)でこれが付与薬(バフ・ポーション)。それぞれ、一定時間アビリティをあげたり一定時間毒とかの耐性をつけたりできるんですよ」

「へぇ、それはいい。今度僕も行って、買
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